歩行者天国の日 (記念日 6月10日)
- 記念日の日付
- 6月10日
- 1973年の区間
- 銀座〜上野(5.5km・当時世界最長)
- 初回実施日
- 1970年8月2日
- 初回実施地区
- 銀座・新宿・池袋・浅草(都内4地区)
- 初回の人出
- 約80万人(銀座のみ約23万人)
- 主導機関
- 警視庁
1973年(昭和48年)6月10日、銀座から上野まで5.5kmにわたる歩行者天国が実施されました。当時世界最長とされたこのルートには大勢の人々が繰り出し、普段は車が行き交う大通りが一日限りの歩行者の楽園へと姿を変えました。この出来事を記念して6月10日は「歩行者天国の日」とされています。
歩行者天国の始まりは1970年(昭和45年)8月2日にさかのぼります。この日、警視庁が主導する形で、銀座・新宿・池袋・浅草の都内4地区で車道を歩行者に開放する試みが初めて実施されました。午前10時から午後5時まで車を締め出したこの日曜日、4地区合わせて約80万人が訪れ、銀座だけで通常の10倍にあたる約23万人の人出を記録しています。歩行者天国が生まれた背景には、高度経済成長期の深刻な社会問題がありました。1970年は交通事故死者数が史上最多を記録した年でもあり、急増する自動車と歩行者が同じ道路を共有することへの危機感が社会全体に広まっていました。排ガスや騒音による交通公害も市民生活を圧迫しており、「車優先」の道路のあり方が問い直される時代でした。
歩行者天国には交通安全という目的に加えて、商業地への波及効果もあります。交差点での人の流れの分断がなくなり、歩行者がひとつながりの空間を回遊できるため、近隣の店舗への集客が増えます。銀座の歩行者天国は現在も毎週土日・祝日に開催されており、国内外の観光客が集まる名物スポットとして定着しています。
3年前に4地区で産声を上げた歩行者天国が、わずかな期間で銀座〜上野間5.5kmという世界最長の規模に発展したことは、当時の人々がいかに「歩ける街」を求めていたかを示しています。その後、この取り組みは全国各地の商店街や繁華街へと広がり、日本の街づくりの一形式として定着しました。
参考リンク
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