鉄人の日 (記念日 6月13日)
- 記録達成日
- 1987年6月13日
- 連続出場記録
- 2215試合(最終記録)
- 更新した記録
- ルー・ゲーリッグの2130試合
- 国民栄誉賞
- 1987年6月22日授与(2人目)
- 愛称の由来
- 背番号28と漫画『鉄人28号』
- 記録更新者
- カル・リプケン(1996年)
1987年(昭和62年)6月13日、広島市民球場。広島東洋カープの衣笠祥雄選手がグラウンドに立った瞬間、プロ野球の歴史が塗り替えられました。通算2131試合連続出場。それまでアメリカ大リーグのルー・ゲーリッグ選手が1939年に打ち立て、半世紀近く破られることのなかった世界記録を、日本人選手がついに超えたのです。
衣笠祥雄、1947年生まれ。
「鉄人」の愛称で知られるこの選手は、野球選手としては決して大柄ではありませんでした。しかし、その体は飛び抜けて頑丈でした。愛称の由来は、1974年まで背負っていた背番号「28」と、横山光輝の漫画『鉄人28号』。漫画の鉄人さながら、どんな状況でも壊れることなく試合に出続けました。デッドボールを受けても、骨にひびが入っても、翌日にはバッターボックスに立つ。その姿勢が「鉄人」の名をフィクションから現実のものに変えていきました。
世界記録を達成した衣笠は、こんな言葉を残しています。「いつか、誰かにこの記録を破ってほしい。この記録の偉大さが本当に分かるのは、その人だけだろうから」。記録保持者でありながら、それを超える者の出現を願う。連続出場という記録の本質――毎日休まず戦い続けることの重みを、誰よりも知っていたからこその言葉です。
その願いは1996年6月14日に現実となりました。アメリカ大リーグのカル・リプケン選手が衣笠の記録を更新したのです。衣笠の最終的な連続出場記録は2215試合。リプケンは最終的に2632試合まで記録を伸ばしましたが、衣笠への敬意を公の場で繰り返し表明しています。「キヌガサ」の名は、アメリカで最も知られている日本人野球選手の一人として今も記憶されています。
世界記録達成から9日後の1987年6月22日、衣笠には国民栄誉賞が授与されました。プロ野球選手としては王貞治に次ぐ二人目の栄誉です。そして同年、満足な守備ができなくなったことを理由に現役を引退。最後まで自分のプレーに妥協しない、鉄人らしい幕引きでした。
毎年6月13日の「鉄人の日」は、2131という数字の向こうにある、休まず立ち続けた一人の選手の意志を思い出す日です。
参考リンク
6月13日の他の記念日
6月13日のカレンダー情報
6月の二十四節気・雑節
- 芒種(ぼうしゅ) 6月6日(土)
- 夏至(げし) 6月21日(日)
- 入梅(にゅうばい) 6月11日(木)