球音を楽しむ日 (記念日 6月14日)
- 実施日
- 2000年(平成12年)6月14日
- 提唱者
- 長嶋茂雄(当時・巨人監督)
- 対象試合
- 巨人対横浜ベイスターズ戦
- 会場
- 東京ドーム
- 試合結果
- 巨人 11-0 横浜(鄭珉哲が完封)
バットがボールを捉えた瞬間の乾いた快音、グラブにボールが収まるバシッという衝撃音。普段の球場では、トランペットや太鼓の大音量にかき消されて、なかなか耳に届きません。
6月14日は「球音を楽しむ日」です。
2000年(平成12年)6月14日、読売ジャイアンツは東京ドームでの対横浜ベイスターズ戦において、鳴り物による応援を自粛してもらう異例の試みを実施しました。発案したのは、当時の長嶋茂雄監督です。「球音を楽しむ日」というネーミングも長嶋監督自身が考えたもので、いかにも長嶋さんらしいセンスが光ります。背景には、テレビ中継を通じて目にするメジャーリーグの観戦スタイルがありました。アメリカの球場では鳴り物応援がなく、観客は打球音やミットに収まる音を聞きながら、拍手と歓声で試合を楽しんでいます。その雰囲気を東京ドームでも味わえないか——そんな発想から生まれた企画でした。
当日は約46,000人のファンが東京ドームに詰めかけました。トランペットも太鼓も鳴らない球場は、いつもとはまるで違う空気に包まれたといいます。選手たちの反応もおおむね好意的で、「声が聞こえやすい」「集中できる」といったコメントが聞かれました。試合は巨人が11対0で快勝。鄭珉哲投手が完封勝利を収め、記念すべき一日に花を添えています。
この試みは大きな話題を呼びましたが、定着するには至りませんでした。日本のプロ野球における鳴り物応援は、応援団の文化として長い歴史を持っており、簡単に変えられるものではなかったのです。しかし、2020年以降のコロナ禍では声援や鳴り物が制限され、図らずも「球音を楽しむ」環境が生まれました。静かなスタンドで響くバットの音に感動したファンも多かったのではないでしょうか。
野球本来の音に耳を傾ける。年に一度くらい、そんな贅沢な観戦があってもいいのかもしれません。
6月14日の他の記念日
6月14日のカレンダー情報
6月の二十四節気・雑節
- 芒種(ぼうしゅ) 6月6日(土)
- 夏至(げし) 6月21日(日)
- 入梅(にゅうばい) 6月11日(木)