五輪旗制定記念日 (記念日 6月14日)
- 制定日
- 1914年(大正3年)6月14日
- デザイン考案者
- ピエール・ド・クーベルタン男爵
- 制定の場
- IOC創設20周年記念式典(パリ)
- 5色
- 青・黄・黒・緑・赤(地色は白)
- 初掲揚
- 1920年アントワープ大会
世界中のほぼすべての国旗を、たった6色で描くことができる――。この驚くべき事実に着目した人物がいました。近代オリンピックの父、ピエール・ド・クーベルタン男爵です。
1914年(大正3年)6月14日、パリで開催された国際オリンピック委員会(IOC)の創設20周年記念式典で、クーベルタンは自らデザインした旗を披露しました。白地に青・黄・黒・緑・赤の5つの輪を重ねて配したその旗こそ、現在も世界中で親しまれているオリンピック旗、いわゆる「五輪旗」です。この日が「五輪旗制定記念日」とされています。
5色の選定理由は明快です。
クーベルタン自身が書き残した記録によれば、5つの輪の色に背景の白を加えた計6色で、当時の世界各国の国旗をほぼすべて表現できるからでした。つまり五輪旗には「世界のすべての国がここに集う」というメッセージが色彩そのものに込められているのです。また、5つの輪はヨーロッパ・南北アメリカ・アフリカ・アジア・オセアニアの五大陸を意味し、互いに交差する形は大陸間の結合と連帯を象徴しています。なお、各色がどの大陸に対応するかは公式には定められていませんが、青がオセアニア、黄がアジア、黒がアフリカ、緑がヨーロッパ、赤がアメリカとする説が広く知られています。
デザインの着想源にも興味深い逸話があります。クーベルタンは古代オリンピックの聖地のひとつであるギリシャ・デルフォイの祭壇に刻まれていた五輪の紋章からインスピレーションを得たとされています。古代と近代をつなぐ架け橋として、このシンボルは生まれました。
ただし、五輪旗が実際にオリンピック会場で初めて掲揚されたのは、制定から6年後の1920年、ベルギーのアントワープ大会でのことです。本来であれば1916年のベルリン大会でお披露目される予定でしたが、第一次世界大戦の勃発により大会自体が中止となり、旗の登場も延期されました。皮肉にも、世界の連帯を象徴する旗が、戦争によってその船出を阻まれたのです。
制定から1世紀以上が経った今も、五輪旗は国境や民族を超えた平和の象徴として、開会式のたびに世界の空にはためき続けています。
参考リンク
6月14日の他の記念日
6月14日のカレンダー情報
6月の二十四節気・雑節
- 芒種(ぼうしゅ) 6月6日(土)
- 夏至(げし) 6月21日(日)
- 入梅(にゅうばい) 6月11日(木)