持続可能な食文化の日 (記念日 6月18日)
- 制定年
- 2016年12月(国連総会)
- 英語表記
- Sustainable Gastronomy Day
- 記念日の日付
- 6月18日
- 推進機関
- UNESCO・FAO・国連総会
- UNESCO食文化都市
- 世界49都市認定(2024年時点)
- 日本認定都市
- 臼杵市(大分県)・鶴岡市(山形県)
世界で生産される食料のうち、約3分の1が廃棄されています。一方で、農業は温室効果ガスの排出や水資源の枯渇、土壌劣化といった環境問題の主要な原因にもなっています。こうした矛盾を抱えた食の現状に向き合うため、国連は2016年12月の総会で6月18日を「持続可能な食文化の日(Sustainable Gastronomy Day)」として制定しました。
「持続可能な食文化(Sustainable Gastronomy)」とは、食材がどこからきて、どのように育てられ、どのような経路で食卓に届くかを意識した食のあり方を指します。単に「環境にやさしい食事」に留まらず、地元の生産者との関係構築、生物多様性の保全、文化的な食の伝承、そして貧困削減まで射程に入れた概念です。
この日の推進には、UNESCOとFAOが中心的に関わっています。UNESCOは「創造都市ネットワーク」のなかに「食文化都市」の分類を設けており、2024年時点で世界49都市が認定されています。日本では大分県の臼杵市と山形県の鶴岡市が名を連ねており、地域の伝統食や農業との結びつきが評価されています。FAOとJICAが連携するアフリカ・ギニアの農村事業では、女性グループが小規模養魚で栄養改善と経済的自立を同時に実現しており、持続可能な食文化が地域開発と直結する実例として注目されています。
日本の食文化という観点では、「和食」が2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されたことが注目されます。旬の食材を活かし出汁を基本とする調理法は、食材の廃棄が少なく動物性脂肪の摂取を抑えるという点で、持続可能な食文化の理念と重なります。農林水産省の推計では、日本の年間食品ロスは約472万トン(2022年度)にのぼり、これは世界全体の食料援助量に匹敵する規模です。農薬・化学肥料への依存低減や有機農業の普及など課題は積み残されており、国際デーの理念を身近な食の選択に結びつけていく視点が、日本社会にも強く求められています。
6月18日のカレンダー情報
6月の二十四節気・雑節
- 芒種(ぼうしゅ) 6月6日(土)
- 夏至(げし) 6月21日(日)
- 入梅(にゅうばい) 6月11日(木)