朗読の日 (記念日 6月19日)
- 制定年
- 2001年(平成13年)
- 制定者
- NPO日本朗読文化協会
- 日付の由来
- 「ろう(6)ど(10)く(9)」の語呂合わせ
- 認定機関
- 一般社団法人・日本記念日協会
- 主な活動
- チャリティー朗読会・朗読教室・朗読コンクール
声に出して文章を読むとき、人は文字を目で追うだけでなく、息継ぎのタイミングを計り、感情の起伏を声に乗せようとします。そのわずかな瞬間に、脳の複数の領域が同時に働き始めます。音読の研究では、声に出して読む行為が前頭前野を活性化し、記憶の定着や集中力の向上に寄与することが知られています。朗読はその音読のなかでも、文章の意味や情感を汲み取って読み上げる行為であり、より深い読解と表現が求められます。
6月9日は「朗読の日」です。「ろう(6)ど(10)く(9)」という語呂合わせから、NPO日本朗読文化協会が2001年(平成13年)に制定し、一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されました。同協会はプロ・アマチュアを問わず「朗読」という文化活動を通じて社会に貢献することを目指して設立され、チャリティー朗読会や朗読教室、朗読コンクールなど多彩な活動を展開しています。この日を中心にさまざまなイベントも開催されます。
日本において朗読は古くから親しまれてきました。寺子屋では素読(そどく)が学びの基本であり、声に出すことで漢籍や和書の内容を体に刻み込む習慣がありました。明治以降には学校教育に「音読」が組み込まれ、昭和期にはラジオが普及するとアナウンサーや俳優による朗読番組が多くの家庭に届くようになります。声で届けられる文学は、文字を読む機会の少ない人々にとっても物語の世界への入口でした。
「朗読」と「音読」は混同されることがありますが、ニュアンスが異なります。音読は文字を声に出して読む行為そのものを指すのに対し、朗読は文章や詩歌の内容を十分に理解し、聴き手に伝わるよう感情を込めて読み上げることを意味します。そこには解釈と表現という二つの要素が重なり、芸術・教育・コミュニケーションの手段として幅広くとらえられています。高齢者の脳活性化、子どもの語彙力向上、ビジネスパーソンの話し方改善など、世代を超えた実用的な価値も注目されています。
日本朗読文化協会が掲げる「男女年齢を問わず大衆に支持される芸術文化として朗読を普及させる」という理念は、声の持つ力への深い信頼に根ざしています。書かれた言葉が声になる瞬間、文章は新たな命を得ます。6月9日はその豊かさを改めて意識する日です。
6月19日の他の記念日
6月19日のカレンダー情報
6月の二十四節気・雑節
- 芒種(ぼうしゅ) 6月6日(土)
- 夏至(げし) 6月21日(日)
- 入梅(にゅうばい) 6月11日(木)