健康住宅の日 (記念日 6月20日)
- 制定団体
- NPO法人・日本健康住宅協会(前身:健康住宅推進協議会、本部:大阪府大阪市淀川区)
- 記念日の趣旨
- カビ等の健康被害が懸念される梅雨の時期に住宅と住む人の健康を見直す
- シックハウス症候群の主な症状
- 頭痛・めまい・咳・鼻水・皮膚のかぶれなど
- 法規制
- 2003年の建築基準法改正によりホルムアルデヒド等のVOC使用が規制強化
- 認定機関
- 一般社団法人・日本記念日協会
- 当日のイベント
- 住宅見学会・室内環境診断・健康住宅セミナーなど
日本の住宅の室内空気は、屋外よりも最大10倍以上汚染されているという調査結果がある。気密性の高い現代住宅では換気が不十分になりやすく、カビの胞子・ダニの死骸・ホルムアルデヒドなどの化学物質が室内に滞留しやすい。これらが引き起こすのが「シックハウス症候群」であり、頭痛・めまい・咳・皮膚のかぶれといった多彩な症状として現れる。カビが問題になるのは見た目の汚れだけではない。カビが繁殖した箇所にはダニも集まりやすく、その糞や死骸がハウスダストとなって空気中を漂う。これを吸い込むことで気管支喘息やアレルギー性鼻炎のリスクが高まり、特に乳幼児・高齢者・免疫力の低下した人への影響は深刻だ。エアコン内部に発生するフザリウムやトリコデルマといったカビは送風とともに室内全体へ拡散するため、存在に気づきにくい点でもやっかいとされる。
こうした住まいの健康問題に向き合うため、NPO法人・日本健康住宅協会(前身:健康住宅推進協議会)は6月を「健康住宅の日」として制定した。カビをはじめとした健康被害が懸念される梅雨の時期に、住宅と住む人の両方の健康を見直すきっかけにしようという狙いがある。同協会は建築・医学・環境など業種を超えた専門家が集まり、研究活動やセミナーを通じて健康住宅の普及に取り組んでいる。記念日は一般社団法人・日本記念日協会にも認定・登録されている。
シックハウス症候群の原因として見逃せないのが、建材や接着剤に含まれるホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物(VOC)だ。2003年の建築基準法改正によって規制が強化されたが、使用建材の種類や換気の状態によっては今も濃度が基準値を超えるケースがある。新築直後だけでなく、リフォーム後にも同様のリスクが生じるため、入居前後の十分な換気は特に重要とされる。
健康住宅の日には各地で住宅見学会やセミナーが開催される。専門家による室内環境の診断や換気・断熱・建材選びのアドバイスが提供されるこの機会は、「なんとなく体がだるい」「家にいると咳が出る」といった原因不明の不調を抱える人にとって、住まいを根本から見直す入口になる。住宅の性能を数値だけで評価するのではなく、そこで暮らす人の健康を軸に置いた視点—それがこの記念日の核心にある。
6月20日のカレンダー情報
6月の二十四節気・雑節
- 芒種(ぼうしゅ) 6月6日(土)
- 夏至(げし) 6月21日(日)
- 入梅(にゅうばい) 6月11日(木)