詰め替えの日 (記念日 6月25日)
- 詰め替え化粧品初発売日
- 1974年(昭和49年)6月25日
- 制定者
- 株式会社ちふれ化粧品(現:ちふれホールディングス株式会社)
- 記念日認定年
- 2014年(平成26年)
- 認定機関
- 一般社団法人・日本記念日協会
- 発売当初の品目数
- 25品目
- 発売当初の価格帯(スキンケア)
- 90〜100円
1973年秋、日本を突如として「物不足の恐怖」が襲いました。第1次オイルショックです。石油の供給が急減すると、原材料費は跳ね上がり、多くのメーカーが相次いで値上げを断行しました。化粧品業界も例外ではなく、価格の維持は困難とされていました。しかし、そんな状況の中、埼玉県川越市に本社を置くちふれ化粧品は、まったく逆の発想に踏み切ります。
同社が出した答えは「詰め替え」でした。容器を使い回すことで資材コストを削減し、品質も価格もそのままに商品を届け続ける。1974年6月25日、25品目の詰め替え化粧品が一斉に発売されました。
発売当初の詰め替え品は、キャップのない先端カットタイプのチューブという実用一辺倒のパッケージでした。価格はスキンケア系が90〜100円、ファンデーションやパウダー系が300円前後。本体容器より明らかに割安な設定で、省資源と節約を同時に実現するものでした。当時「100円化粧品」のブランドイメージで支持を集めていたちふれにとって、詰め替えはその理念を貫くための必然の選択でした。
背景には、高度経済成長期から続く「使い捨て文化」への問題意識もありました。1950年代後半から日本社会は大量消費時代に入り、容器は一度使えば捨てるのが当然とされていました。洗剤でも食品でも、詰め替えという概念はまだ一般的ではありません。そこへオイルショックという外圧が加わり、資源の有限性が社会全体に突きつけられた。ちふれはその機をとらえ、業界の常識を塗り替えました。
その後、詰め替え容器は化粧品のみならず、シャンプー・洗剤・調味料など生活用品全般に広がりました。今日、詰め替えパウチを手に取ることは誰にとっても当たり前の行為ですが、その起点となった日付が6月25日です。2014年(平成26年)、一般社団法人・日本記念日協会はこの日を「詰め替えの日」として認定・登録しました。環境保護への意識をあらためて持ち、省資源行動を実践する日として位置づけられています。ちふれの取り組みから半世紀を経た現在、詰め替え文化はプラスチック削減やカーボンニュートラルといった現代的な環境課題とも結びつき、持続可能な社会を実現するための重要な生活習慣として、あらためて注目を集めています。
6月25日のカレンダー情報
6月の二十四節気・雑節
- 芒種(ぼうしゅ) 6月6日(土)
- 夏至(げし) 6月21日(日)
- 入梅(にゅうばい) 6月11日(木)