議会制度の国際デー (記念日 6月30日)
- IPU設立日
- 1889年6月30日(パリ)
- 国際デー制定
- 2018年4月・国連総会
- 設立提唱者
- クリーマー卿(英)・パシー(仏)
- ノーベル平和賞
- パシー1901年・クリーマー1903年
- 現在の加盟数
- 180カ国以上の議会
- 本部所在地
- スイス・ジュネーブ
1889年6月30日、パリに集まった各国の議員たちが「列国議会同盟」(IPU:Inter-Parliamentary Union)を設立しました。主権国家の議会による国際組織としては世界初の試みで、その誕生には19世紀後半のヨーロッパを覆っていた国際協調の潮流が深く関わっています。産業革命を経て国家間の経済的結びつきが強まるなかで、戦争ではなく制度的な対話によって平和を確保しようとする「機能主義」的な発想が各国の政治家・知識人の間に広まっており、IPUはそのような時代精神を体現する組織として誕生しました。設立から130年以上が経った2018年4月の国連総会において、IPUの設立日である6月30日が「議会制度の国際デー(International Day of Parliamentarism)」に指定されました。
設立を主導したのは、イギリスの政治家・平和活動家ウィリアム・ランダル・クリーマー卿(1828〜1908年)と、フランスの経済学者フレデリック・パシー(1822〜1912年)の二人です。クリーマーは大工の息子として生まれ、労働運動を経て政界に入った人物で、国際仲裁裁判所の設立を精力的に訴えました。パシーは自由貿易が平和をもたらすと信じた経済学者で、フランス平和協会の創設者でもあります。二人はともに後年ノーベル平和賞を受賞しており、クリーマーは1903年、パシーは1901年の第1回受賞者の一人に選ばれています。IPUという組織の出自が、いかに本格的な平和運動と連動していたかがわかります。
この記念日は、単に議会という制度を祝うだけでなく、民主主義と対話の積み重ねによって世界をより良くするという理念を確認する日として位置づけられています。現在のIPUには180カ国以上の議会が加盟しており、ジュネーブに本部を置いて活動を続けています。
6月30日の他の記念日
6月30日のカレンダー情報
6月の二十四節気・雑節
- 芒種(ぼうしゅ) 6月6日(土)
- 夏至(げし) 6月21日(日)
- 入梅(にゅうばい) 6月11日(木)