救世軍創立記念日 (記念日 7月2日)
- 創立年
- 1878年(明治11年)
- 創立者
- ウィリアム・ブース(英国の牧師)
- 発祥地
- イギリス・ロンドン東部ホワイトチャペル
- 活動地域
- 世界126の国と地域
- 日本支部設立
- 1895年(明治28年)9月22日
- 社会鍋開始
- 1900年(明治33年)
1878年7月、ロンドン東部のホワイトチャペル。スラム街に生きる人々のために街頭説教を続けていたウィリアム・ブースは、自らの組織に「救世軍(The Salvation Army)」という名を与えました。軍隊を模した階級制度と制服を採用し、貧困と社会悪に対して文字どおり「戦う」組織として、その歩みを始めたのです。
ブースが最初にスラム街へ足を踏み入れたのは1865年のことでした。メソジスト派の牧師として活動していた彼は、ロンドン東部の貧民窟で居酒屋の軒先に屯する人々を目にし、「この人々こそが最も救いを必要としている」と確信します。既存の教会が下層階級の人々を十分に受け入れなかったため、ブースはホワイトチャペルに「東ロンドン伝道会」を組織し、独自の活動を展開していきます。それが13年後、「救世軍」として正式に発足することになります。
組織の特徴は、そのユニークな構造にあります。大将・将官・佐官・尉官といった軍隊式の階級制度を持ち、メンバーは制服を着用して活動します。これは単なる見た目の模倣ではなく、規律と機動力をもって社会問題に取り組むという理念の表れでした。創設者ブースは「創立者」の称号で呼ばれ、1912年に83歳で亡くなるまで初代大将として組織を率いました。日本への上陸は1895年(明治28年)9月22日。明治時代の日本でも、救世軍は貧困層への支援活動を精力的に展開しました。現在も広く知られる「社会鍋」は、クリスマスシーズンに赤い鉄鍋を街頭に設置して寄付を募る活動で、日本では1900年(明治33年)から始まりました。鍋の前で隊員が演奏するラッパの音は、師走の風物詩として定着しています。
現在、救世軍は世界126の国と地域で活動を展開しており、ホームレス支援・食料配給・依存症回復プログラム・災害救援など、多岐にわたる社会福祉事業を手がけています。キリスト教プロテスタントの一派でありながら、活動の場は宗教的布教にとどまらず、行政や他の団体とも連携しながら社会の最前線に立ち続けています。一人の牧師がスラム街で抱いた使命感が、150年近い時を経て世界規模の組織へと育った歴史は、その活動の規模とともに今も語り継がれています。
7月2日の他の記念日
7月2日のカレンダー情報
7月の二十四節気・雑節
- 小暑(しょうしょ) 7月7日(火)
- 大暑(たいしょ) 7月23日(木)
- 夏の土用(どよう) 7月20日(月)
- 半夏生(はんげしょう) 7月2日(木)