サラダ記念日 (記念日 7月6日)
- 日付
- 7月6日
- 刊行日
- 1987年5月8日
- 出版社
- 河出書房新社
- 発行部数
- 280万部超
- 収録歌数
- 434首
- 受賞
- 第32回現代歌人協会賞(1988年)
「『この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日」——1987年(昭和62年)、歌人・俵万智(たわら まち)がこの一首を含む歌集『サラダ記念日』を世に送り出すと、280万部を超える空前のベストセラーとなりました。短歌の歌集がミリオンセラーになるという、それまでの文学の常識を覆す出来事でした。
歌集『サラダ記念日』は1987年5月8日に河出書房新社から刊行されました。俵万智は1985年に第31回角川短歌賞の次席に入った「野球ゲーム」で注目を集めており、第一歌集の刊行は発売前から大きな話題を呼んでいました。表題作のほか、第32回角川短歌賞を受賞した「八月の朝」など434首を収録しています。翌1988年には第32回現代歌人協会賞を受賞しました。
興味深いのは、この歌が生まれた背景です。俵万智本人によれば、実際のエピソードは「サラダ」ではなく、ボーイフレンドと野球観戦に行った際、弁当の鶏のから揚げをいつもと違うカレー味にしたところ「美味しい」と褒められたことがきっかけでした。しかし「から揚げではヘビー過ぎる。メインよりサブがおいしいと言ってもらえる方が、記念日にする意義がある」と考え、「サラダ」に変えたといいます。日付も実際の出来事とは異なり、恋愛のイメージが強い七夕の前日をあえて選んだものです。なんでもない日が特別になる、その感覚を七月六日という日付に託しました。
この歌集は短歌の世界に大きな変革をもたらしました。口語体で日常の感情を詠む俵のスタイルは、短歌を一気に身近なものに変え、若い世代を中心に短歌ブームを巻き起こしました。また「記念日」という言葉を広く一般に定着させたのもこの歌の功績とされています。現在では、スーパーマーケットやドレッシングメーカーなどサラダに関連する企業が7月6日をPRに活用しており、キユーピー株式会社の野菜キャンペーンなど、食と文学が交差するユニークな記念日として親しまれています。
7月6日の他の記念日
7月6日のカレンダー情報
7月の二十四節気・雑節
- 小暑(しょうしょ) 7月7日(火)
- 大暑(たいしょ) 7月23日(木)
- 夏の土用(どよう) 7月20日(月)
- 半夏生(はんげしょう) 7月2日(木)