YS-11記念日 (記念日 7月11日)

YS-11記念日
完成日
1962年(昭和37年)7月11日
初飛行
1962年8月30日
製造元
日本航空機製造(NAMC)
エンジン
ロールス・ロイス ダート ターボプロップ(双発)
総製造数
182機(うち76機を海外輸出)
主な設計者
木村秀政(総合主任)、堀越二郎ほか「五人のサムライ」

戦後の日本が初めて自力で作り上げた旅客機、YS-11が完成したのは1962年(昭和37年)7月11日のことです。三菱の小牧工場でのロールアウト式典でその姿が初めて公開され、翌8月30日には初飛行を成功させました。この機体の設計には、零戦の設計者として知られる堀越二郎をはじめ、「航研機」で名を馳せた木村秀政、菊原静男、太田稔、土井武夫という戦前の日本航空技術を担った5人が結集しました。彼らは「五人のサムライ」とも呼ばれています。

YS-11は日本航空機製造(NAMC)が製造した双発ターボプロップ機で、エンジンにはロールス・ロイス製のダートターボプロップエンジンを採用しています。全長26.3メートル、全幅32メートル、最大巡航速度は時速470キロメートルで、60席クラスの旅客機として設計されました。国内の短・中距離路線に適した性能を持ち、1965年から日本国内航空(のちの東亜国内航空)での商業運航が始まりました。

総製造数は182機で、そのうち76機が海外に輸出されています。国内ではANA(全日本空輸)、日本国内航空、南西航空などが旅客輸送に使用しました。また、航空自衛隊や海上自衛隊、海上保安庁といった官公庁にも広く導入されており、旅客機以外の用途でも長く活躍しました。

民間旅客機としての国内運航は2006年に終了しましたが、航空自衛隊では飛行点検機(YS-11FC)として運用が続けられました。2019年には最後のYS-11FCがラストフライトを行い、自衛隊における約半世紀にわたる運用に幕を閉じました。現在は愛知航空ミュージアム(愛知県)や航空科学博物館(千葉県)などに実機が静態保存・展示されており、日本の航空技術史を伝える遺産として見ることができます。なお本機は2020年に日本航空宇宙学会から「航空宇宙技術遺産」に認定されています。

YS-11の誕生から次の国産旅客機が登場するまでには、約50年の空白がありました。国産旅客機の系譜を受け継ごうとした三菱スペースジェット(MRJ)の開発が進められましたが、YS-11はその意味でも戦後日本の航空産業における唯一の完成形として、特別な位置を占めています。

7月11日のカレンダー情報

六曜 先勝
月齢 26.0

7月の二十四節気・雑節

  • 小暑(しょうしょ) 7月7日(火)
  • 大暑(たいしょ) 7月23日(木)
  • 夏の土用(どよう) 7月20日(月)
  • 半夏生(はんげしょう) 7月2日(木)