大阪港開港記念日 (記念日 7月15日)
- 開港日
- 1868年(慶応4年)7月15日
- 開港場所
- 安治川河口・川口波止場(現在の大阪市西区川口付近)
- 安治川の開削
- 1684年、河村瑞賢が治水のため九条島を開削して造った人工河川
- 前身となった古代港
- 難波津・住吉津(6世紀頃に国際港として栄えたが、土砂堆積により衰退)
- 関連イベント
- 大阪港みなとまつり(毎年7月、開港記念日と海の日にちなんで開催)
- 同時期の開港記念日
- 東京港5月20日、横浜港・長崎港6月2日、函館港7月1日
江戸時代、大坂の物流を支えていたのは安治川でした。1684年、河村瑞賢が治水のために九条島を開削してつくったこの人工河川は、やがて商都・浪華の命綱となる水運ルートへと育っていきます。そして1868年(慶応4年)7月15日、この安治川の河口近くに川口波止場が整備され、大阪港として正式に開港しました。
大阪がかつて有していた港湾の歴史は、それよりはるか古い時代にさかのぼります。6世紀頃、大阪湾岸には難波津(なにわつ)と住吉津という二つの国際港が栄えていました。難波津は百済や新羅など朝鮮半島からの使者が最初に降り立つ場所であり、日本の「顔」ともいえる外交の玄関口でした。しかし、淀川が長い年月をかけて運び続けた大量の土砂が潟湖を埋め、港としての機能は徐々に失われていきました。地形そのものが都市の命運を左右した歴史です。
開港当初の大阪港は、安治川上流の川口に運上所(現在の税関にあたる施設)を設けた形でスタートしました。同地には外国人居留地である川口居留地も形成され、西洋の商人や宣教師が集まる異文化接触の場となりました。現在も川口周辺にはキリスト教会の建物など、当時の面影を伝える建築物が残っています。
その後、大阪港は大規模な築港工事を経て近代的な港湾へと発展します。明治から大正にかけて天保山埠頭が整備され、太平洋戦争後の高度経済成長期には日本最大級のコンテナ港として国際貿易の最前線を担いました。難波津の時代から数えれば、大阪湾は1500年以上にわたって日本の海の玄関口であり続けてきたことになります。現在、大阪市では開港記念日の7月15日と海の日(7月19日)にちなんで「大阪港みなとまつり」を毎年開催し、市民が港の歴史と文化に触れる機会をつくっています。同じく江戸末期から明治初期にかけて開港した港は全国に複数あり、5月20日が東京港、6月2日が横浜港・長崎港、7月1日が函館港のそれぞれ開港記念日にあたります。土砂に埋もれた古代の港から出発し、幕末の開国を経て国際貿易港へと変貌した大阪港の歩みは、日本の海と都市の関係を凝縮して映し出しています。
7月15日のカレンダー情報
7月の二十四節気・雑節
- 小暑(しょうしょ) 7月7日(火)
- 大暑(たいしょ) 7月23日(木)
- 夏の土用(どよう) 7月20日(月)
- 半夏生(はんげしょう) 7月2日(木)