盆送り火 (年中行事 7月16日)
- 実施時期
- 7月15日・8月16日・旧暦7月16日(地域により異なる)
- 五山送り火
- 毎年8月16日、京都市左京区の大文字山ほか5山
- 最古の記録
- 1603年『慶長日件録』(五山送り火)
- 起源時期
- 室町時代以降(仏教の庶民普及以降)
- 関連行事
- 灯籠流し・精霊流し・盆迎え火(7月13日)
毎年8月16日の夜、京都の大文字山に浮かぶ炎の「大」の字は、日本の夏の終わりを象徴する光景です。盆送り火は、お盆に迎えた先祖の霊を再びあの世へ送り届けるための行事で、全国各地でさまざまな形で受け継がれています。
送り火の起源は、仏教が庶民に浸透した室町時代以降とされています。先祖の霊は盆の入り(7月13日または8月13日)に迎え火で招き、盆の終わりに送り火で見送るという一連の儀礼が根付きました。火を焚くのは、霊が迷わず帰れるよう道標とするためと伝えられています。
送り火を行う時期は地域によって異なります。7月15日に行う地域、月遅れの8月16日に行う地域、旧暦7月16日に合わせる地域とさまざまで、日本列島各地で異なるかたちで継承されてきました。また、川や海に灯籠を流す「灯籠流し」や「精霊流し」も送り火の一形態で、精霊船に供え物を載せて流す風習も各地に残っています。
京都の「五山送り火」は、国内でもとりわけ規模の大きな送り火として知られています。如意ヶ嶽(大文字山)の「大」の字をはじめ、「妙」「法」「船形」「左大文字」「鳥居形」の5つの山でかがり火が灯されます。記録に初めて登場するのは江戸時代初期の1603年(『慶長日件録』)ですが、「妙」の字については1307年に日蓮宗の僧・日像が題目から起こしたとの伝承も残っています。起源の詳細は定かでなく、京都市も「人々の信仰によって始められ、記録にとどめられる機会がなかった」と説明しています。
送り火が終わると、お盆の行事はすべて完了します。先祖への供え物や精霊棚を片付け、日常へと戻っていく。火を用いて霊を迎え、火を用いて霊を送る一連の儀礼は、生と死の境界を意識させる日本独自の文化として、現代にも脈々と続いています。
7月16日の他の記念日
7月16日のカレンダー情報
7月の二十四節気・雑節
- 小暑(しょうしょ) 7月7日(火)
- 大暑(たいしょ) 7月23日(木)
- 夏の土用(どよう) 7月20日(月)
- 半夏生(はんげしょう) 7月2日(木)