世界絵文字デー (記念日 7月17日)
- 制定年
- 2014年
- 制定者
- ジェレミー・バージ(Emojipedia創設者)
- 7月17日の由来
- AppleのiCal初発表日(2002年7月17日)
- 絵文字の発祥
- 日本(1999年、NTTドコモiモード)
- 初代絵文字の数
- 176種類(MoMA収蔵)
- Unicode収録数
- 3,600字以上(2020年代時点)
7月17日——スマートフォンのカレンダーアイコンを思い浮かべてほしい。Appleの標準カレンダーアプリを表す絵文字には「JUL 17」という日付が刻まれています。この小さな数字が、世界絵文字デーの日付の由来です。2002年7月17日、AppleはiCalの前身となるカレンダーソフトウェアを初めて発表しました。絵文字参照サイト「Emojipedia」の創設者ジェレミー・バージ氏は、その数字を記念日の根拠として選び、2014年に世界絵文字デーを制定しました。
絵文字の出発点は、日本です。1999年、NTTドコモのiモードサービス開始に合わせて、当時の開発企画者・栗田穣崇氏が監修する形で176種類の絵文字が誕生しました。感情を表すスマイルマークだけでなく、乗り物・食べ物・天気・建物など日常のあらゆる場面をカバーした設計は、テキストだけでは伝わりにくいニュアンスを補う道具として瞬く間に普及しました。当初は日本の携帯電話という閉じた世界の産物でしたが、2016年にはニューヨーク近代美術館(MoMA)がこの初代176種を収蔵。ピクセルアートとも見える粗削りなデザインが、デザイン史上の重要な文化遺産として評価されています。
転機は2009年です。UnicodeコンソーシアムがEmojiを国際文字規格に組み込んだことで、絵文字はキャリアやデバイスを超えた共通言語になりました。日本語由来の「emoji」という語がそのまま英語圏に定着したのも、この流れを象徴しています。2012年にスマートフォンが世界規模で普及すると利用は爆発的に拡大し、現在のUnicode標準に収録される絵文字の数は3,600を超えています。
世界絵文字デーの7月17日には、毎年恒例の「World Emoji Awards」も実施されます。その年に最も多く使われた絵文字や人気投票の結果が発表され、SNS上では「#WorldEmojiDay」のハッシュタグとともに世界中のユーザーが絵文字を使った投稿を行います。2016年の開始以来、企業やメディアもこの日に合わせて新しい絵文字の発表やキャンペーンを展開するようになり、いまや業界的な注目イベントとして定着しました。
文字と絵の境界を溶かしながら、絵文字は言語の壁を越えるコミュニケーション手段として機能し続けています。日本の携帯電話サービスの一機能として生まれた176の小さな記号が、四半世紀を経て3,600超に増殖し、世界共通の「感情の文字」として使われている——その歩みを思うと、7月17日という日付が持つ重みも少し違って見えてくるはずです。
7月17日の他の記念日
7月17日のカレンダー情報
7月の二十四節気・雑節
- 小暑(しょうしょ) 7月7日(火)
- 大暑(たいしょ) 7月23日(木)
- 夏の土用(どよう) 7月20日(月)
- 半夏生(はんげしょう) 7月2日(木)