はんだ付けの日 (記念日 7月25日)
- 制定者
- NPO法人・日本はんだ付け協会(滋賀県東近江市)
- 日付の由来
- 7種類の元素+最適温度250℃(7月25日)
- 最適温度
- 250℃
- 構成元素数
- 7種類(Sn・Pb・In・Ag・Cd・Bi・Sb)
- 歴史
- 起源は約6000年前の古代にさかのぼる
- 主な活動
- はんだ付け検定・はんだ付けアートコンテスト
7月25日を「7=7種類の元素、25=250℃」と読み解く——これがはんだ付けの日の由来です。「はんだ」は錫(Sn)・鉛(Pb)・インジウム(In)・銀(Ag)・カドミウム(Cd)・ビスマス(Bi)・アンチモン(Sb)という7種類の元素を組み合わせた合金であり、その接合作業に最適とされる温度が250℃です。制定したのは滋賀県東近江市に拠点を置くNPO法人・日本はんだ付け協会で、一般社団法人・日本記念日協会にも認定・登録されています。
「はんだ付け」の歴史は驚くほど古く、その起源は6000年以上前にさかのぼるとされています。古代エジプトではすでに金属装飾品の接合に類似の技術が使われており、ツタンカーメン王の墓からもはんだ付け痕の残る工芸品が発見されています。日本では明治時代から炭火を熱源とするこてはんだ付けが用いられ、1920年代にラジオ放送が始まると電熱式のはんだごてへと移行しました。1960年代にプリント基板とトランジスタが普及してからは、温度調節機能付きのはんだごてが不可欠になり、現代の電子産業の土台が築かれました。
現在、はんだ付けはスマートフォン・パソコン・自動車の制御基板など、あらゆる電子機器の製造を支えています。溶けたはんだが銅と接触する際、両者の界面に微細な合金層(拡散層)が形成され、これが電気的・機械的な接合の強度を生み出します。一見シンプルな作業に見えますが、温度・時間・フラックスの管理が接合品質を左右するため、熟練した技能が求められます。
近年は環境規制の観点から大きな転換も起きています。EUのRoHS指令を契機に鉛フリーはんだの普及が加速し、日本の家電製品でも錫・銀・銅を主成分とする鉛フリーはんだが標準となっています。鉛フリー化は融点の上昇や作業難度の変化をもたらし、はんだ付け技術そのものの進化が求められる時代になっています。
日本はんだ付け協会は技術の普及・継承を目的に「はんだ付け検定」や「はんだ付けアートコンテスト」を実施しています。検定は初心者から上級者まで幅広いレベルに対応し、はんだ付けを「測れる技術」として体系化しています。アートコンテストでは電子部品や基板を素材にした作品が集まり、技術と創造性が交差する場となっています。7月25日は、身の回りのあらゆる電子機器を支えるこの小さくて精緻な技術に目を向ける日です。
7月25日の他の記念日
7月25日のカレンダー情報
7月の二十四節気・雑節
- 小暑(しょうしょ) 7月7日(火)
- 大暑(たいしょ) 7月23日(木)
- 夏の土用(どよう) 7月20日(月)
- 半夏生(はんげしょう) 7月2日(木)