福神漬の日 (記念日 7月29日)
- 発祥
- 1877年頃・東京上野の漬物店「山田屋」(現・酒悦)
- 命名者
- 文人・梅亭金鵞
- 使用野菜数
- 7種類(七福神に由来)
- 語呂合わせ
- 7月29日=「しち(7)ふ(2)く(9)」(七福)
- 制定
- 株式会社新進
- カレーとの組み合わせ起源
- 1902〜1903年頃・日本郵船の欧州航路客船
カレーライスの脇に、あの赤褐色の漬け物が添えられているのを見たことのない人はまずいないでしょう。福神漬は、7種類の野菜を醤油ベースの調味液に漬け込んだ、日本独自の漬け物です。その歴史は明治時代にさかのぼります。1877年(明治10年)頃、東京・上野の漬物店「山田屋」(現・酒悦)の店主・第15代野田清右衛門が考案したとされています。7種類の野菜と、店の近くにある不忍池の弁才天(七福神のひとり)にちなんで、文人・梅亭金鵞が「福神漬」と命名しました。
使われる野菜は、ダイコン・ナス・ナタマメ・レンコン・キュウリ・シソの実・シイタケの7種が代表的です。この7種が七福神に見立てられているわけで、縁起の良い食べ物として江戸・東京の人々に親しまれてきました。JASの規格では、定められた13種の原料野菜のうち5種類以上を醤油やアミノ酸液で漬けたものを「ふくじん漬け」と定義しており、現在は製品によって使われる野菜の組み合わせが異なります。
カレーライスとの組み合わせが定着したのは、1902〜1903年(明治35〜36年)頃のことです。日本郵船の欧州航路客船でカレーライスを提供する際、本来添えるべきチャツネを切らしてしまい、コック用の福神漬で代用したのが始まりとされています。ひょんなきっかけで生まれた組み合わせですが、甘辛い福神漬のさくさくとした食感がスパイシーなカレーのコクを引き立て、乗客の評判を得て広まっていきました。
その後、日露戦争の際に陸軍が福神漬の缶詰を戦地に送り、帰還した兵士たちが全国に広めたことでさらに普及が加速しました。食卓の定番として根付いた福神漬は、今日でも年間を通じて食べられていますが、とりわけ夏はカレーとセットで消費量が伸びる季節です。
7月29日は「福神漬の日」です。漬け物や総菜を手がける食品メーカーの株式会社新進が制定し、一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されました。「しち(7)ふ(2)く(9)」と読む語呂合わせに加え、カレーと福神漬を食べて夏バテを乗り切ってほしいという思いが、この日付に込められています。
7月29日のカレンダー情報
7月の二十四節気・雑節
- 小暑(しょうしょ) 7月7日(火)
- 大暑(たいしょ) 7月23日(木)
- 夏の土用(どよう) 7月20日(月)
- 半夏生(はんげしょう) 7月2日(木)