配置薬の日 (記念日 8月1日)
- 制定年
- 2019年(令和元年)
- 制定者
- 全国配置薬協会
- 日付の由来
- は(8)いち(1)=配置の語呂合わせ
- 起源
- 元禄3年(1690年)富山藩
- 正式名称
- 配置販売業(薬事法)
- 販売方式
- 先用後利(せんようこうり)
江戸時代から300年以上続く「富山の薬売り」。その独特な販売方式は、先に薬箱を家庭に預けておき、使った分だけ後から代金を受け取るというものです。「先用後利(せんようこうり)」と呼ばれるこの仕組みは、現代のビジネスモデルと比べても極めてユニークで、いわばサブスクリプションの原型ともいえる存在でした。8月1日は「は(8)いち(1)」=「配置」の語呂合わせから、富山県富山市に事務局を置く全国配置薬協会が「配置薬の日」として制定し、2019年(令和元年)に日本記念日協会により認定・登録されています。
配置薬の起源は元禄3年(1690年)にさかのぼります。富山藩第2代藩主・前田正甫(まさとし)が江戸城で腹痛に苦しむ他藩の殿様に自藩の薬「反魂丹(はんごんたん)」を与え、劇的に回復させたことがきっかけでした。この一件で諸国から注文が殺到し、富山藩は薬売りを藩の重要産業として保護・統制するようになります。薬売りたちは「懸場帳(かけばちょう)」と呼ばれる顧客台帳を持ち、全国各地を巡回しながら各家庭に薬箱を届けていきました。この懸場帳は代々受け継がれる財産で、売買の対象にもなったほどです。
常備薬の入った薬箱を無料で家庭に置き、年に一、二度、薬商が巡回して減った分を補充する。代金は使った薬の分だけ。薬事法(現在の医薬品医療機器等法)での正式名称は「配置販売業」です。医療機関が少なかった時代、この仕組みこそが地域の人々の健康を支えるセルフメディケーションの先駆けでした。
富山市には今も、昔ながらの丸薬づくりを体験できる「池田屋安兵衛商店」や、配置薬の歴史を展示する「廣貫堂資料館」が残っています。最盛期には全国で数万人の薬売りが活動していたとされ、彼らが各地に持ち帰った土産や情報は地方文化の交流にも一役買っていました。
参考リンク
8月1日の他の記念日
8月1日のカレンダー情報
8月の二十四節気・雑節
- 立秋(りっしゅう) 8月7日(金)
- 処暑(しょしょ) 8月23日(日)