八丁味噌の日 (記念日 8月3日)

八丁味噌の日
制定者
八丁味噌協同組合(愛知県岡崎市八帖町)
制定年
2018年(平成30年)
発祥地
愛知県岡崎市八帖町(旧・八丁村)
熟成期間
2年以上(二夏二冬)天然醸造
重石の重さ
円錐状に約3トン積み上げ
木桶の高さ
約2メートル

約2メートルの大きな木桶に大豆麹と塩を仕込み、その上に重石を円錐状に約3トン積み上げて2年以上かけて熟成させる——これが「八丁味噌」の伝統製法です。江戸時代から愛知県岡崎市の八帖町(旧・八丁村)で造り続けられてきたこの味噌は、酸味や渋みを含む独特の風味が特徴で、一般的な米味噌や麦味噌とは一線を画す存在です。

8月3日は「八丁味噌の日」。8で「八(8)丁」、3で「味(3)噌」を連想した語呂合わせで、夏場にも使いやすい味噌であることから8月が選ばれました。八丁味噌協同組合が制定し、2018年に日本記念日協会に認定・登録された記念日です。

八帖町という地名は、かつて「八丁村」と呼ばれていたことに由来します。岡崎城から西へ八丁(約870メートル)の距離にあるこの村で、先人たちは気候風土に合わせた独自の製法を長い試行錯誤の末に確立しました。水分を極力抑えた仕込み、大豆麹のみを原料とすること、そして二夏二冬にわたる天然醸造——これらの条件がそろって初めて、あの深みのある赤褐色と凝縮した旨味が生まれます。

重石の積み方にも職人の技が宿っています。3トンもの石を円錐状に積み上げることで均一な圧力を木桶全体にかけ続け、余分な水分を除きながらゆっくりと熟成が進みます。この工程は機械化が難しく、今もなお職人の経験と感覚に頼る部分が大きいとされています。石積み、大豆麹造り、木桶の管理——いずれも次世代へ継承すべき技術として組合が守り続ける伝統です。「八丁味噌の日」が設けられた背景には、こうした製法の独自性と歴史の重みを広く知ってもらいたいという思いがあります。煮込み料理や田楽、味噌カツといった名古屋・三河の食文化を支えてきた八丁味噌は、単なる調味料を超えた地域の文化財ともいえる存在です。石積みひとつに職人の歴史が詰まっている——その事実だけで、食卓での一杯の味噌汁がいつもより少し違って見えてくるはずです。

8月3日のカレンダー情報

六曜 友引
吉日 一粒万倍日、神吉日、大明日、天恩日
月齢 19.7

8月の二十四節気・雑節

  • 立秋(りっしゅう) 8月7日(金)
  • 処暑(しょしょ) 8月23日(日)