ビヤホールの日 (記念日 8月4日)

ビヤホールの日
開店年
1899年(明治32年)8月4日
記念日制定
1998年(平成10年)、株式会社サッポロライオン
店名の由来
ロンドン・ピカデリー広場のレストラン「ライオン」
銀座ライオンビル
1934年(昭和9年)竣工、登録有形文化財
壁画の特徴
250色超のガラスモザイク、制作に3年

1899年(明治32年)8月4日、東京・銀座の新橋際に日本初のビアホール「恵比壽(ヱビス)ビヤホール」が産声を上げました。現在の「銀座ライオン」の前身にあたるこの店は、ビールが庶民に広く飲まれるきっかけをつくった存在として、日本の飲食文化史に名を刻んでいます。その開店日である8月4日を記念日として制定したのが、ビアホールチェーン「銀座ライオン」を経営する株式会社サッポロライオンです。1998年(平成10年)のことでした。

「銀座ライオン」という名前には、意外なルーツがあります。1911年(明治44年)、銀座四丁目の角に「カフェー・ライオン」が誕生しました。この店名を発案したのは、当時の経営者・北村宇平氏です。氏がイギリス・ロンドンを訪れた際に、ピカデリー広場の角で営業するレストラン「ライオン(LYON)」(ジョー・ライオンズ商会経営)に感銘を受け、その名にあやかったとされています。「ライオン」の名は創始者ジョー・ライオン氏の姓に由来しますが、同時に百獣の王の貫禄と、英国王室の紋章としての威厳も重ね合わせて採用されたといいます。銀座の店に、ロンドンの風格を投影しようとした当時の気概がうかがえます。

現在、銀座七丁目に建つ「銀座ライオンビル」は1934年(昭和9年)竣工の建物で、2022年には国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。1階のビヤホールに広がるガラスモザイク壁画は特に圧巻で、250色を超えるガラスを使い、下絵から制作指導まで一人の建築家が手がけています。完成までに3年を費やしたとも伝わる、職人仕事の結晶です。戦時中も焼け残ったこの空間が、今も銀座の地でビールを供し続けているのは、ちょっとした奇跡といえるかもしれません。

ビヤホールの記念日が8月4日に設定されているのは偶然ではありません。夏の盛り、冷えたビールが最も輝く季節に、その歴史の出発点が刻まれています。明治の銀座から昭和のモダニズム建築、そして現代のビアホール文化へと連なる歩みは、一杯のビールを飲みながら思いを馳せるのにちょうどいい話題です。

8月4日のカレンダー情報

六曜 先負
吉日 大明日、天恩日、不成就日
月齢 20.7

8月の二十四節気・雑節

  • 立秋(りっしゅう) 8月7日(金)
  • 処暑(しょしょ) 8月23日(日)