走ろうの日 (記念日 8月4日)

走ろうの日
制定団体
熊本走ろう会(熊本県熊本市)
記念日認定年
2018年(平成30年)
日付の由来
「は(8)し(4)ろう」の語呂合わせ
熊本走ろう会の設立
1972年(昭和47年)
初代名誉会長
金栗四三(日本マラソンの父)
スローガン
「遅いあなたが主役です」(It's a slow life)

「長い道のりでした。この間に嫁をめとり、6人の子どもと10人の孫に恵まれました」——1967年、スウェーデン・ストックホルムでこう語ったのは、熊本県出身のマラソン選手・金栗四三(かなくりしそう)です。1912年のストックホルムオリンピックに日本初のマラソン代表として出場した金栗は、レース中の26.7km地点で日射病により意識を失い、翌朝まで近くの農家で保護されていました。棄権の連絡が届かなかったため、記録上は「競技中に失踪・行方不明」のまま。それから55年後の1967年、スウェーデンオリンピック委員会に招かれた金栗がついてゴールしたことで、公式タイムは「54年246日5時間32分20秒3」となり、ギネス世界記録に登録されました。

金栗四三はオリンピック後も日本マラソン界の発展に生涯を捧げました。「日本を強くするには選手育成が必要、一度に多くの選手を育てるには駅伝が最適だ」と訴え、箱根駅伝の創設に尽力したことでも知られています。その普及活動の根底にあったのは「速さより、走り続けること」という哲学であり、スローガンとして残した「遅いあなたが主役です」(It’s a slow life)という言葉にその精神が凝縮されています。晩年まで走ることをやめなかった金栗は、1983年(昭和58年)に92歳で没しました。

その翌年1984年(昭和59年)に一周忌を追悼して「金栗四三翁マラソン大会」が開催されるなど、熊本には金栗の精神を継ぐランニング文化が根づいています。その流れのなかで1972年(昭和47年)に発足したのが「熊本走ろう会」です。金栗四三を初代名誉会長に迎え、「遅いあなたが主役です」をスローガンに掲げた健康マラソンの会として活動を開始。速さを競うのではなく、誰もが楽しく走ることを重視する姿勢は、金栗の哲学をそのまま受け継いだものといえます。

「走ろうの日」は、この「熊本走ろう会」が制定した記念日です。8月4日という日付は「は(8)し(4)ろう」(走ろう)の語呂合わせに由来します。2010年(平成22年)からこの日に健康マラソンを開催してきた実績が認められ、2018年(平成30年)に一般社団法人・日本記念日協会により正式に認定・登録されました。毎年8月4日には「熊本走ろう会」主催の記念マラソンが行われており、夏の熊本でランナーたちが汗を流します。

健康で元気に走れることへの感謝と、全国のランナーとその喜びを共有することがこの記念日の目的です。金栗四三が「遅くてもいい、走り続けることに意味がある」と示した精神は、100年以上の時を経てもなお、走ることを愛する人たちの背中を押し続けています。

8月4日のカレンダー情報

六曜 先負
吉日 大明日、天恩日、不成就日
月齢 20.7

8月の二十四節気・雑節

  • 立秋(りっしゅう) 8月7日(金)
  • 処暑(しょしょ) 8月23日(日)