World Wide Webの日 (記念日 8月6日)
- 公開日
- 1991年8月6日
- 開発者
- ティム・バーナーズ=リー(英国人)
- 勤務先
- CERN(欧州原子核研究機構・スイス)
- 世界初のWebサイト
- http://info.cern.ch
- 無償公開宣言
- 1993年4月30日(CERNによる)
- Web標準化団体
- W3C(バーナーズ=リー設立)
1991年8月6日、世界は静かに変わりました。スイスのCERN(欧州原子核研究機構)に勤務するイギリス人計算機科学者ティム・バーナーズ=リーが、自身の開発したWorld Wide Web(WWW)に関する情報をインターネット上に公開した日です。この日を記念して「World Wide Webの日」と呼ばれています。
最初の提案は1989年3月。上司が文書の余白に書き込んだのは「漠然としているが、面白い」というひと言でした。この短いコメントが、後の情報革命を許可しました。
1990年12月20日、バーナーズ=リーはCERN内のコンピューター「NeXT」を使って世界初のWebサーバーとWebブラウザを稼働させ、「http://info.cern.ch」というURLで世界初のWebサイトを開設しました。URLの末尾「.ch」はスイスを示すドメインですが、英語やフランス語など多言語国家スイスの公用語名ではなく、ラテン語の「Confoederatio Helvetica(ヘルヴェティア人の連合)」に由来しています。この点は今でも多くの人が見落としがちな豆知識です。
WWWを支える技術は、HTML(HyperText Markup Language)、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)、URL(Uniform Resource Locator)の3つで構成されており、これらすべてをバーナーズ=リーひとりが設計しました。現代のWebブラウザが動く基礎はそのままこの設計に乗っています。
この発明の最も重要な選択は、技術そのものではなく「特許を取らなかった」ことかもしれません。1993年4月30日、CERNはWWW技術を誰でも無償で使える「パブリックドメイン」として公開することを宣言しました。バーナーズ=リー自身も「世界に情報を行き渡らせるには、制限よりも自由が必要だ」という信念のもと、巨額の利益を生む可能性があった特許の取得を拒みました。もしライセンス料を設定していたら、Webがここまで急速に普及することはなかったでしょう。
現在、バーナーズ=リーは自らが設立したW3C(World Wide Web Consortium)でWeb標準の策定を主導しながら、プライバシーや監視社会の問題に対抗する「Webのための大憲章」運動を続けています。Webを発明した人物が、Webの行く先を今も案じているという事実は、この技術の持つ重さを改めて感じさせます。
参考リンク
8月6日の他の記念日
8月6日のカレンダー情報
8月の二十四節気・雑節
- 立秋(りっしゅう) 8月7日(金)
- 処暑(しょしょ) 8月23日(日)