花やしきの日 (記念日 8月7日)

花やしきの日
開園年
1853年(嘉永6年)
由来
「は(8)な(7)やしき」の語呂合わせ
コースター設置
1953年(国産初・現存最古)
最高時速
42km/h
敷地面積
約5,800平方メートル

1853年、黒船が浦賀に来航したまさにその年に、浅草の一角で小さな植物園が産声を上げました。植木商・森田六三郎が浅草寺の許可を得て開いた「花屋敷」がその始まりです。牡丹や菊の名所として江戸っ子に親しまれたこの庭園が、やがて日本最古の遊園地「浅草花やしき」へと姿を変えていくことになります。8月7日は「は(8)な(7)やしき」の語呂合わせから、運営会社の株式会社花やしきが制定した記念日です。2013年の開園160周年を記念し、日本記念日協会に認定・登録されました。

明治時代に入ると花屋敷は遊戯施設を導入して遊園地化が進み、大正から昭和初期にかけては動物園としても全国的に知られる存在になりました。トラの五つ子誕生や日本初のライオンの赤ちゃん誕生といったニュースを生んだ時期もあります。しかし1942年(昭和17年)、戦時中の強制疎開により取り壊しの憂き目に遭います。再び息を吹き返したのは終戦から2年後の1947年。遊園地「浅草花屋敷」として再開園し、1949年にひらがなの「浅草花やしき」へと改名されました。

花やしきの顔といえば、やはりローラーコースターです。

1953年に設置された国産初のローラーコースターは、日本現存最古のコースターとして今も現役で走り続けています。最高時速はわずか42km/h。絶叫マシンとしてはかなり控えめな数字ですが、住宅やビルの隙間を縫うように疾走するスリルは、スペックだけでは測れません。民家の屋根が目の前に迫り、壁との距離がほんの数十センチという場面もあり、下町ならではの「近さ」が恐怖を倍増させます。還暦の60歳をとうに超えた今も、そのレトロな迫力は健在です。

ちなみに、花やしきは1985年まで入園無料でした。風営法の規制により有料化を余儀なくされましたが、それまで130年以上にわたって「ふらっと立ち寄れる遊園地」だったわけです。敷地面積は約5,800平方メートルと、東京ドームの約8分の1。この狭さの中に20種類以上のアトラクションがひしめいています。黒船来航の年から続く、浅草の小さな遊園地。そのしぶとさこそが、花やしきの最大の魅力かもしれません。

8月7日のカレンダー情報

六曜 赤口
吉日 天恩日
月齢 23.7

8月の二十四節気・雑節

  • 立秋(りっしゅう) 8月7日(金)
  • 処暑(しょしょ) 8月23日(日)