親孝行の日 (記念日 8月8日)
- 制定年
- 1989年(平成元年)
- 制定者
- 親孝行全国推進運動協会
- 日付の由来
- 「88」→「ハハ・チチ(母・父)」の語呂合わせ
- 高齢者の子との同居率(2024年)
- 約33%(1980年代の約7割から大幅低下)
- 親への後悔(調査)
- 母親が他界した後、67%が「心残りがある」と回答
「親孝行したい時に親はなし」という言葉が生まれたのは江戸時代だが、その重みは現代になってむしろ増している。40代で親と別居している人が親と「会って話せる」時間は、残り生涯でわずか496時間(約20日)にすぎないという推計がある。1日あたりに換算すれば、実家に帰る機会を増やしたとしても、親と向き合える時間はほとんど指の間からこぼれ落ちていく。
「親孝行の日」は1989年(平成元年)、親孝行全国推進運動協会が制定した記念日である。日付の8月8日には、数字の「88」が「は(8)は(8)」「パ(8)パ(8)」と読める語呂合わせが使われている。さらに「ハチハチ」という読みを並べ替えると「ハハ(母)チチ(父)」になるという仕掛けも込められており、一つの日付に父と母の両方への感謝を凝縮している。この「親孝行」の概念は、儒教の「孝」の思想をルーツに持つ。漢字の「孝」は「杖をつく老人を子が支える」象形から成り、親への敬意と世話を意味する。中国・周時代の思想が日本に伝わり、律令国家の時代には孝行者を公式に表彰する制度が設けられ、714年にはその最古の記録が残る。江戸時代には「孝子伝」と呼ばれる親孝行の模範を集めた書物が広く普及し、親への尽くし方が道徳の基軸として扱われた。
ところが現代の親子関係は、その歴史的背景とは対照的な状況にある。65歳以上の高齢者が子と同居する割合は1980年代には約7割だったが、2024年時点では33.1%まで低下している。核家族化と都市への人口集中が進む中で、「近くにいる」こと自体がもはや当たり前ではなくなった。だからこそ、意識的に時間をつくらなければ、後悔だけが積み重なる。母親が他界した後に「親に心残りがある」と答えた人は67%に達するという調査結果は、日常の忙しさのなかで先送りされた感謝の重さを映し出している。
8月8日という記念日は、そうした後回しにしがちな感情に「今日やろう」という契機を与えるための装置だともいえる。電話一本、手紙一枚、あるいは実家への帰省。行為の大きさよりも、「この日に思い出した」という事実のほうが、親にとっても子にとっても意味を持つ。親孝行全国推進運動協会が制定からすでに35年以上この日を守り続けているのは、そのシンプルな動機がいつの時代も色あせないからだろう。
8月8日の他の記念日
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- ぎふ山の日・やまなし山の日
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- 信州地酒で乾杯の日
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8月8日のカレンダー情報
8月の二十四節気・雑節
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