洋食の日 (記念日 8月8日)
- 制定者
- 株式会社千草(福岡県北九州市)
- 日付の由来
- 「ハ(8)ヤ(8)シライス」の語呂合わせ
- 日本初の西洋料理店
- 良林亭(1863年・長崎)
- 銀座・煉瓦亭創業
- 1895年(明治28年)
- ハヤシライス語源の有力説
- Hashed beef with Rice(英語)の転訛
「ハ(8)ヤ(8)シライス」——この語呂合わせが8月8日を「洋食の日」に選んだ理由です。福岡県北九州市でホテルを経営する株式会社千草が制定したこの記念日は、ビーフシチューやハンバーグなど、日本独自の進化を遂げた洋食文化を広く知ってもらうことを目的としています。
洋食の歴史は、幕末から明治初期の「文明開化」にさかのぼります。日本初の西洋料理店は1863年(文久3年)、長崎に開業した「良林亭」とされています。その後、1895年(明治28年)には銀座に「煉瓦亭」が創業し、とんかつをはじめとする日本独自のアレンジ料理が次々と誕生しました。こうして西洋から渡ってきた料理は、日本人の口に合うよう変容しながら「洋食」という独自のジャンルを形成していきます。
ハヤシライスはその洋食を代表する一皿です。その名前の語源については、複数の説が今も語り継がれています。もっとも広く知られるのが、英語の「Hashed beef with Rice(ハッシュドビーフ・ウィズ・ライス)」が「ハッシ・ライス」や「ハイシ・ライス」と転訛し、さらに「ハヤシライス」になったという説です。一方、丸善の創業者・早矢仕有的(はやし ゆうてき)が考案した牛肉と野菜のごった煮に由来するとする「人名説」も根強く残っています。どちらが正しいのか、現在も決定的な結論は出ていません。
こうした語源の謎も、ハヤシライスという料理の奥深さを物語っています。明治時代に生まれ、150年以上にわたって日本人の食卓で愛されてきた洋食は、単なる西洋料理の模倣ではなく、日本の食文化が生み出した「和洋折衷」の結晶です。ビーフシチューやオムライス、ハンバーグといった料理も同じく、日本人の工夫と感性が加わることで独自の味わいを持つようになりました。
8月8日は、そんな洋食文化の豊かな歴史に思いを馳せてみる一日です。普段何気なく食べているハヤシライスの一皿に、明治の文明開化から続く長い物語が詰まっています。
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