醤油豆の日 (記念日 8月8日)
- 制定者
- 香川県醤油豆協議会
- 認定
- 一般社団法人・日本記念日協会
- 日付の由来
- 四国八十八ヵ所巡礼にちなみ8月8日
- 主な原料
- そら豆・醤油・砂糖・唐辛子
- 製法の特徴
- 乾燥そら豆を煎ってから調味液に漬け込む(水戻し不要)
- 起源
- お遍路への接待、または弘法大師・空海が広めたとされる
炒った豆が醤油桶に転がり込んだ。その偶然の出会いが、千年以上にわたって香川県民の食卓を支え続ける郷土食を生み出したとされています。
醤油豆(しょうゆ豆)は、乾燥させたそら豆をじっくりと香ばしく煎り、熱いうちに醤油・砂糖・唐辛子で作ったタレに漬け込んだ讃岐の伝統食です。煮豆と決定的に異なるのは、豆を水で戻さずに「煎る」工程を経ること。この一手間が、口の中でポロッとほどける独特の食感を生み出します。漬け込み期間は数日から一週間ほどで、タレが豆の中心まで染み込むとほのかな甘みと醤油の旨みが一体となります。
起源については二つの説が語り継がれています。一つは、四国八十八ヵ所を巡礼するお遍路さんへの接待として煎っていたそら豆が、誤って傍らの醤油壺に落ち込み、食べてみると思いがけず美味だったというもの。もう一つは、巡礼中の弘法大師・空海がその豆を口にし、作り方を人々に広めたという説です。どちらの話も「お遍路」と「弘法大師」という四国文化の核心と結びついており、この郷土食が単なる保存食を超えた精神的な背景を持っていることがわかります。記念日の日付が8月8日(八十八)とされているのも、八十八ヵ所巡礼へのオマージュです。
香川県でそら豆の栽培が根付いた背景には、温暖な瀬戸内の気候があります。明治以降、農家では稲の裏作としてそら豆が栽培されるようになり、やがて特産野菜のひとつへと成長しました。そもそもそら豆は世界最古の作物の一つで、古代エジプトのピラミッドからも発見されたという記録があります。名前の由来は、さやが空に向かって上を向いて実る姿から「空豆」と書くことによります。
現在、醤油豆は香川の家庭では常備菜として年間を通じて食べられており、おせち料理で黒豆の代わりに並ぶ家庭もあります。ご飯のお供にも、酒の肴にもなる万能な一品です。香川県醤油豆協議会が制定し、日本記念日協会に認定・登録されたこの記念日は、素朴でありながら奥深い讃岐の食文化を全国に伝える機会となっています。
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8月8日のカレンダー情報
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