ソフトウェアバグの日 (記念日 8月9日)
- 制定者
- 株式会社SHIFT
- 日付の由来
- 「バ(8)グ(9)」の語呂合わせ
- バグ語源
- 1947年Mark IIに挟まった蛾(moth)
- 記録の保管場所
- スミソニアン博物館
- バグ命名の功労者
- グレース・ホッパー(米海軍・計算機科学者)
- バグ最古の記録
- 1878年 エジソンの機械不具合記録
1947年9月9日、ハーバード大学のコンピューター「Mark II」が突然停止した。調べてみると、リレー回路の中に一匹の蛾が挟まっていた。作業チームはその蛾を作業日誌に貼り付け、「実際にバグ(虫)が見つかった最初の例」と書き添えた。この記録こそが、ソフトウェアの不具合を「バグ」と呼ぶ慣習の出発点とされています。日誌は今もスミソニアン博物館に保管されており、世界最古の“バグ報告書”として知られています。
チームのリーダーはグレース・ホッパー。アメリカ海軍の軍人でもあった彼女は、プログラミング言語COBOLの仕様開発にも貢献した先駆者です。「バグを取り除く」という意味の「デバッグ」という言葉を世に広めたのも彼女であり、現代の開発者が日常的に使うその言葉には、7センチほどの蛾の記憶が刻まれています。なお「バグ」という言葉自体はさらに古く、1878年にエジソンが機械の原因不明な不具合を「バグ」と呼んでいた記録が残っています。技術者の間で使われてきたこのスラングが、コンピューター時代に入って一気に定着し、現在では意図しない動作や欠陥を引き起こすプログラム上の誤りを指す世界共通の用語となっています。
バグがもたらす影響は、システムの誤動作にとどまりません。放射線治療装置「セラック25」では、ソフトウェアの論理的なバグが過剰照射を引き起こし、複数の患者が死亡するという悲劇的な事故が起きました。金融機関のシステム障害では、ATMの停止や送金の遅延が社会インフラに直結した打撃を与えます。規模が大きいほど、わずか一行のコードの誤りが取り返しのつかない結果を招きます。
8月9日の「ソフトウェアバグの日」は、ソフトウェアの品質保証・テスト事業を手がける株式会社SHIFTが制定し、「バ(8)グ(9)」の語呂合わせに由来します。日本記念日協会に認定・登録されたこの記念日は、ソフトウェア・アプリケーション・システム等の品質向上について広く考えるきっかけとなることを目的としています。完璧なソフトウェアは存在しないとも言われますが、だからこそテストと品質管理を問い直す一日として、開発に関わるすべての人に意味を持ちます。
8月9日の他の記念日
8月9日のカレンダー情報
8月の二十四節気・雑節
- 立秋(りっしゅう) 8月7日(金)
- 処暑(しょしょ) 8月23日(日)