薬膳の日 (記念日 8月9日)

薬膳の日
制定者
株式会社grin
認定機関
一般社団法人 日本記念日協会
日付の由来
「や(8)く(9)ぜん」の語呂合わせ
発祥地
中国(周王朝時代・紀元前1000年頃)
最古の職名
食医(宮廷医師・医療職の最高位)
代表的文献
『神農本草経』(中国最古の薬学書)
薬膳の名称
1980年頃・北京の同仁堂が初使用

約3000年前の中国・周王朝の時代、宮廷には「食医」と呼ばれる特別な医師がいました。皇帝の食事を管理し、病気になる前に食で健康を整える役割を担い、当時の医療職の中で最高の位とされていました。この「医食同源」の思想こそが、現代の薬膳へと受け継がれた根幹です。

「薬膳の日」は、漢方や薬膳の飲食店「ORIENTAL Recipe Cafe」を運営する株式会社grinが制定しました。8月9日という日付は「や(8)く(9)ぜん」の語呂合わせによるもので、一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されています。薬膳への正しい理解を広め、幅広い世代への普及を図ることが目的とされています。

薬膳の理論的な柱となるのが「五性」と「五味」の考え方です。五性とは食材が体に与える熱・温・平・涼・寒の5段階の性質のこと。たとえば生姜やにんにくは「温性」で体を温め、きゅうりやごぼうは「涼性」または「寒性」で体の余分な熱を冷まします。一方、五味は酸・甘・辛・苦・鹹(塩辛い)の5つの味を指し、それぞれ肝・脾・肺・心・腎という五臓と対応しています。疲れたときに酸味のある梅干しが欲しくなるのは、肝(肝臓系)との結びつきから来ていると薬膳では解釈します。

「薬膳」という言葉自体が生まれたのは比較的新しく、1980年頃、北京の老舗薬局「同仁堂」のレストランで使われたのが始まりとされています。それ以前は「食療」「食補」「食養」などと呼ばれており、古典医書『神農本草経』には食物や生薬の効能が体系的にまとめられていました。こうした知識が時代を経て整理され、「薬膳」という親しみやすい名称で広まっていきました。

現代の薬膳が目指すのは、特定の病気を治す「治療食」ではなく、毎日の食事で体のバランスを整える「未病ケア」の発想です。クコの実は目の疲れや老化対策に、なつめは気を補い精神を安定させるとされ、黒ごまは腎を補って白髪や疲労に効くと言われています。薬膳の考え方では、スーパーで売っているごく普通の野菜や果物もすべて「食材の性質」を持った素材として捉え直します。

日本では近年、薬膳料理教室や薬膳を取り入れたカフェが増え、資格取得の需要も高まっています。3000年の知恵を日常の食卓に取り入れる入口として、8月9日の薬膳の日は格好の機会になりそうです。

8月9日のカレンダー情報

六曜 友引
吉日 神吉日
月齢 25.7

8月の二十四節気・雑節

  • 立秋(りっしゅう) 8月7日(金)
  • 処暑(しょしょ) 8月23日(日)