発炎筒の日 (記念日 8月10日)

発炎筒の日
搭載義務
道路運送車両法第43条の2により全車両に義務
有効期限
JIS規格(JIS D-5711)により製造から4年間
保安基準
赤色炎・光度160カンデラ以上・燃焼時間5分以上
設置位置
停車車両の約50メートル後方
使用禁止場所
トンネル内(煙の充満による視界妨害のため)
制定団体
日本保安炎筒工業会(日本記念日協会認定)

自動車のトランクルームや助手席のシート下に赤い筒が備え付けられているのを見たことがあるドライバーは多いでしょう。しかし、それが何のためのものか、いざというときにどう使うのかを正確に知っている人は意外と少ないのが実情です。その赤い筒こそが「発炎筒」であり、道路運送車両法第43条の2によってすべての自動車に搭載が義務付けられている法定備品のひとつです。

発炎筒は、走行中の故障や交通事故が発生した際、後続車に危険を知らせるための非常信号用具です。キャップを外して本体の先端を擦り板でこすると炎が上がり、約5分間燃焼し続けます。使用する際は停車した車両のおよそ50メートル後方に置くのが基本ですが、視界が悪い場所や悪天候時はさらに後方に設置することが推奨されています。なお、トンネル内での使用は煙が充満して視界を妨げる危険があるため、絶対に避けなければなりません。

発炎筒にはJIS規格(JIS D-5711)によって定められた有効期限があり、製造から4年間が性能保証の目安です。炎の色は赤色、光度は160カンデラ以上、燃焼時間は5分以上という保安基準を満たすことが法定要件であり、経年劣化で点火しない事態を防ぐためにも定期的な確認と交換が必要です。「発炎筒」と混同されやすい「発煙筒」は煙を出すだけで炎を発しないため、この基準を満たさず代替品として使用できません。一方、LED式の電子発炎筒(非常信号灯)は国土交通省の保安基準適合品であれば発炎筒と同等に扱え、電池交換で半永久的に使用できる利点があります。ただし基準を満たさない製品も流通しているため、購入前に適合品かどうかを必ず確認することが重要です。有効期限は本体に印字されており、車検のタイミングで確認する習慣をつけておくと安心です。

日本保安炎筒工業会は毎年8月10日を「発炎筒の日」と制定し、自動車教習所や交通安全教室での体験会を通じて正しい知識の普及に取り組んでいます。日付は「はつ(8)えんとう(10)」と読む語呂合わせから選ばれました。普段は意識しない発炎筒ですが、二次被害を防ぐ命綱になり得る道具です。まずは自分の車の発炎筒の場所と有効期限を今すぐ確認してみてください。

8月10日のカレンダー情報

六曜 先負
吉日 大明日、母倉日
月齢 26.7

8月の二十四節気・雑節

  • 立秋(りっしゅう) 8月7日(金)
  • 処暑(しょしょ) 8月23日(日)