ばねの日 (記念日 8月10日)
- 正式名称
- 発条(はつじょう)
- 制定者
- 五光発條株式会社(神奈川県横浜市)
- 日付の由来
- 「はつ(8)じょう(10)」の語呂合わせ
- フックの法則
- 1678年、ロバート・フック発表
- 主な種類
- 圧縮コイル・板ばね・皿ばね・渦巻きばね等
- 認定機関
- 一般社団法人・日本記念日協会
ボールペンのノック、ソファのクッション、自動車のサスペンション、精密時計の心臓部——私たちの日常を取り巻く無数の製品の中に、ばねは静かに、しかし確実に組み込まれています。8月10日は「ばね」や「ぜんまい」を意味する発条(はつじょう)の語呂合わせ「はつ(8)じょう(10)」から、精密ばねメーカーの五光発條株式会社が制定した「ばねの日」です。
人類とばねの関係は驚くほど長く、原始時代にまで遡ります。狩猟に使われた弓は、まさにばねそのものです。ためた弾性エネルギーを矢に変換するという原理は、現代の精密部品と本質的に同じです。15世紀以前の機械式時計は重錘(おもり)を動力とし、持ち運びができませんでした。それを一変させたのが、1500年頃にドイツの錠前職人ペーター・ヘンラインが発明した動力ぜんまいです。渦巻き状に巻かれた薄い金属板がほどける力を動力に変えるこの仕組みにより、「ニュルンベルクの卵」と呼ばれた携帯時計が生まれ、近代社会の時間管理を根底から変えました。1678年にはイギリスの科学者ロバート・フックが「フックの法則」を発表し、ばねの伸縮量は加えた力に比例するという法則を数式で示しました。この発見は現代のばね設計においても基礎として活用されています。日本では19世紀後半、人力車の車輪に板ばねが採用されたことが国内製造の萌芽とされており、明治・大正期に専業メーカーが次々と誕生しました。
現代におけるばねの種類は多岐にわたります。最もよく知られる圧縮コイルばね、引張コイルばね、ねじりコイルばねのほか、板ばね、皿ばね、渦巻きばね、トーションバーなど、形状と用途に応じたさまざまな種類が存在します。素材も鋼材からステンレス、チタン、さらにはプラスチックまで多様化しており、自動車・航空・医療・電子機器など、あらゆる産業分野でばねは不可欠な機構部品として機能しています。
「ばねの日」を制定した五光発條株式会社は、輸送機器・光学機器・事務機器向けの精密ばねを製造・販売する神奈川県横浜市のメーカーです。同社はばねの伸縮性と柔軟性を活かした金属バネのブロック玩具「SpLinK(スプリンク)」も手がけており、産業部品としての枠を超えた「ばねの可能性」を追求しています。この記念日は一般社団法人・日本記念日協会にも認定・登録されており、縁の下の力持ちであるばねへの関心を広める機会となっています。
8月10日の他の記念日
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- 糖化の日
8月10日のカレンダー情報
8月の二十四節気・雑節
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- 処暑(しょしょ) 8月23日(日)