日本に原子の火がともった日 (記念日 8月27日)

日本に原子の火がともった日
臨界達成日
1957年8月27日 午前5時23分
場所
茨城県東海村・日本原子力研究所
原子炉名
JRR-1(ウォーターボイラー型)
出力
50kW
運転期間
1957年〜1970年3月(約13年間)
現在
JRR-1記念展示館として公開中

1957年8月27日午前5時23分。茨城県東海村の日本原子力研究所で、一つの原子炉が臨界に達しました。出力わずか50kWのウォーターボイラー型炉「JRR-1」。この小さな炉が発した熱が、日本における「原子の火」の始まりです。インドに次いでアジアで2番目、日本は原子炉稼働国の仲間入りを果たしました。臨界実験は前日の8月26日から始まっていました。ウォーターボイラー型炉とは、濃縮ウラン溶液を水とともにステンレス容器に入れ、核分裂の連鎖反応を起こす方式の研究用原子炉です。出力50kWという数字は、発電用の原子炉が数十万kW規模であることを考えれば極めて小さなものですが、原子力の基礎研究や技術者の育成にはこの規模で十分でした。同年11月26日には全出力での運転を開始し、本格的な研究炉としての稼働が始まります。

JRR-1は1970年3月まで約13年間にわたって運転されました。中性子を利用した物質の分析実験、放射化分析、遮蔽実験など、原子力分野の基礎研究に幅広く活用され、日本の原子力技術を担う多くの研究者や技術者がこの炉で訓練を受けています。

運転終了後、JRR-1は原子炉としては廃止されました。核燃料は取り除かれ、炉は密閉管理された状態に置かれています。現在、建屋と原子炉室は日本原子力研究開発機構の原子力科学研究所敷地内に「JRR-1記念展示館」として残されており、日本の原子力開発の出発点を伝える施設として公開されています。竣工当時には記念切手も発行されており、国を挙げた期待の大きさがうかがえます。

原子力をめぐる評価は時代とともに大きく変わりました。しかし、1957年の夏の早朝に東海村で灯ったあの火が、日本のエネルギー政策と科学技術の歩みに決定的な一歩を刻んだという事実は動きません。JRR-1記念展示館は、その始まりの場所を静かに伝えています。

8月27日のカレンダー情報

六曜 先負
吉日 神吉日、大明日
月齢 14.4

8月の二十四節気・雑節

  • 立秋(りっしゅう) 8月7日(金)
  • 処暑(しょしょ) 8月23日(日)