『男はつらいよ』の日 (記念日 8月27日)

『男はつらいよ』の日
第1作公開日
1969年(昭和44年)8月27日
監督
山田洋次
主演
渥美清
シリーズ作品数
全48作(1969〜1995年)
観客動員数
7,957万3,000人
配給収入
464億3,000万円

1969年8月27日、1本の映画が日本の喜劇映画の歴史を塗り替えました。山田洋次監督、渥美清主演の『男はつらいよ』第1作の公開です。以来26年間にわたって48作が製作され、シリーズ全体の観客動員数は7,957万3,000人、配給収入は464億3,000万円という途方もない数字を叩き出しました。「最も長い映画シリーズ」としてギネスブックにも認定されています。

テキ屋稼業で全国を渡り歩く「フーテンの寅」こと車寅次郎が、ふらりと故郷の葛飾柴又に帰ってきては騒動を巻き起こす。毎回旅先で出会う「マドンナ」に本気で惚れるものの、最後は自ら身を引くか失恋するかして恋は実らない。このワンパターンとも言える構造が、なぜ48作も観客を惹きつけ続けたのか。それは日本各地の美しい風景、人情味あふれる下町の空気、そして渥美清という唯一無二の存在があったからにほかなりません。

実は寅さんが最初に世に出たのは映画ではなく、1968年にフジテレビで放送されたテレビドラマでした。ところがこのドラマ、最終回で寅次郎が奄美大島でハブに咬まれて死亡するという衝撃的な結末を迎えます。放送直後から視聴者の抗議が殺到し、その反響の大きさが翌年の映画化につながりました。テレビで殺されたキャラクターがスクリーンで復活し、四半世紀にわたる国民的シリーズへと成長したのです。

シリーズを支えたのは渥美清の圧倒的な存在感でした。寅さんの口上「わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です」は日本中の誰もが知るセリフとなり、柴又の帝釈天参道は今も多くの観光客が訪れる名所です。寅さん記念館(葛飾区柴又)では撮影セットの再現や映画の資料を見ることができます。

1995年の第48作『寅次郎紅の花』が最後の作品となり、翌1996年に渥美清が68歳で亡くなりました。ビデオソフトは1996年7月末時点でセル・レンタル合計85万本が流通するなど、スクリーンを離れても寅さん人気は衰えませんでした。2019年には22年ぶりのシリーズ第50作『お帰り 寅さん』が公開され、過去作の映像と新撮シーンを織り交ぜた構成で新たなファンも獲得しています。8月27日の「男はつらいよの日」は、日本映画史に刻まれたこの記念すべき第1作の公開日にちなんだ日です。

8月27日のカレンダー情報

六曜 先負
吉日 神吉日、大明日
月齢 14.4

8月の二十四節気・雑節

  • 立秋(りっしゅう) 8月7日(金)
  • 処暑(しょしょ) 8月23日(日)