甲斐の銘菓「くろ玉」の日 (記念日 9月6日)
- 発売年
- 1929年(昭和4年)
- 製造販売元
- 株式会社澤田屋(山梨県甲府市)
- 澤田屋創業
- 1911年(明治44年)
- 外側の素材
- 黒砂糖を使った羊羹
- 中の餡
- 青えんどう豆のうぐいす餡
- 記念日登録
- 一般社団法人 日本記念日協会
黒砂糖の羊羹で包まれた、つやつやと黒光りする丸い菓子。山梨県甲府市の老舗・澤田屋が1929年(昭和4年)に生み出した「くろ玉」は、発売から約1世紀を経た今も変わらぬ姿で店頭に並んでいます。9月6日は「く(9)ろ(6)玉」の語呂合わせにちなんだ「甲斐の銘菓『くろ玉』の日」です。
澤田屋の創業は1911年(明治44年)。甲府市桜町で澤田屋馬鉄道小売部として産声を上げました。もともとは1898年に石和町で菓子店を営んでいましたが、笛吹川の氾濫で甲府市内へ移転したという経緯があります。創業から18年後の1929年、先代の職人がさまざまな形の餡に羊羹をかける試行錯誤の末、あの丸い黒玉が完成しました。
くろ玉の構造はシンプルながら巧みです。青えんどう豆を練り潰してうぐいす餡にしたものを、黒砂糖を使った羊羹でまるごと包んでいます。外側のずっしりとした甘みと、中のあっさりとしたうぐいす餡のコントラストが絶妙で、食べるほどに引き込まれる味わいです。発売当時、山梨には代表的な土産菓子が乏しかったこともあり、くろ玉は瞬く間に大ヒット。その売り上げをもとに澤田屋は3階建てのビルを建て、洋菓子店やレストランまで構えるほどに成長しました。
しかし1945年の甲府空襲で、そのビルは焼失してしまいます。戦後の混乱の中でも澤田屋はくろ玉を作り続け、1953年には株式会社として再出発。現在も甲府市に本社を置き、山梨を代表する銘菓として多くの人に親しまれています。黒くて丸いその見た目のインパクトも手伝って、山梨みやげの定番として長く愛され続けています。
9月6日のくろ玉の日には、ぜひ本家の味を手に取ってみてください。つやのある黒い球体を割ったとき、中から顔を出す薄緑のうぐいす餡——そのギャップもまた、この菓子の魅力のひとつです。
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9月6日のカレンダー情報
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