人工内耳の日 (記念日 9月9日)

人工内耳の日
研究開始
1976年(グレアム・クラーク教授)
日本初の手術
1985年
保険適用
1994年
設立団体
人工内耳友の会ACITA(1988年設立)
日本の装用者数
推定7000人以上
年間手術件数
1000例以上

聴覚に障害がある人が、もう一度音の世界を取り戻すための医療機器がある。人工内耳です。補聴器とは異なり、直接音を神経に伝える小型の電子機器で、適切に使用できれば、会話や音楽を認識することができるようになります。

人工内耳の研究開発は1976年、オーストラリアの耳鼻咽喉科医グレアム・クラーク教授によって始まりました。自らの聴覚に障害を持つ父親のため、音を電気信号に変換して聴神経を刺激する方法を研究し、やがてコクレア社の技術者と協力して実用化へと進みます。1982年に22チャンネルの人工内耳が製造され、その後米国食品医薬品局(FDA)の承認を得ました。オーストラリア、北米、ドイツでの臨床試験を経て、世界中に広がっていきました。

日本では1985年に初めての人工内耳埋め込み手術が実施されました。

当初は保険の対象外でしたが、1994年に健康保険の適用が認められます。以来、年間1000例を超える手術が行われるようになり、人工内耳は確立された医療技術として国内でも急速に広がっていきました。手術を受ける患者の年齢層も、小児から高齢者まで幅広くなっています。

この医療を支える組織として、1988年に設立されたのが人工内耳友の会ACITAです。一般社団法人として登録され、現在1000人以上の正会員を抱えています。推定ではありますが、日本全国で7000人以上が人工内耳を装用しているとされています。ACITAは医療関係者や機器メーカーと連携し、装用者の技術向上と社会生活の充実を目指しています。既に人工内耳を受けた人が、手術を検討する患者の相談相手となるアドバイザー制度も運営しており、実体験に基づいた情報提供が行われています。全国で相談会を開催するなど、装用者同士の交流促進にも力を入れています。

9月9日という記念日に込められた意味は明確です。3月3日の「耳の日」と6月6日の「補聴器の日」という既存の記念日に合わせ、数字の「9」が並ぶ9月9日という覚えやすい日付をACITAが制定しました。人工内耳という医療技術と、それを装用する人たちの存在をより多くの社会に知ってもらうためです。

9月9日のカレンダー情報

六曜 仏滅
吉日 母倉日
月齢 27.4

9月の二十四節気・雑節

  • 白露(はくろ) 9月7日(月)
  • 秋分(しゅうぶん) 9月23日(水)
  • 秋の彼岸(ひがん)入り 9月20日(日)
  • 二百十日(にひゃくとおか) 9月1日(火)
  • 二百二十日(にひゃくはつか) 9月11日(金)
  • 秋の社日(しゃにち) 9月23日(水)