シャウプ勧告の日 (記念日 9月15日)
- 公表日
- 1949年(昭和24年)8月27日
- 団長
- カール・シャウプ博士(コロンビア大学)
- 来日期間
- 1949年5月〜8月(約4ヶ月)
- 主な提言
- 所得税中心主義・富裕税新設・青色申告制度・地方財政平衡交付金
- 青色申告制度の施行
- 1950年(昭和25年)
1949年8月26日、アメリカから来日していた税制調査団が帰国し、翌日に「シャウプ勧告」として知られる日本税制改革の報告書が公表されました。団長を務めたカール・シャウプ博士はコロンビア大学の財政学者で、GHQの要請を受けて7名の専門家チームとともに同年5月に来日。わずか4ヶ月足らずの間に政府関係者や学者との協議を重ね、全国各地を視察したうえで膨大な報告書をまとめあげました。当時の日本の税制は戦時体制の名残を色濃く残しており、所得の捕捉が不正確で、徴税の公平性に大きな問題を抱えていました。
シャウプ博士らが打ち出した改革の柱は「直接税中心主義」の徹底です。所得税を国税の根幹に据え、基礎控除額を引き上げて低所得者層の負担を軽減する一方、高額所得者には「富裕税」を新設して財産課税を強化しました。地方財政の面でも勧告は広範囲に及び、地方税を独立税化し、自治体間の財政力格差を補う「地方財政平衡交付金」制度の採用を提言。国と地方の税財政の分担を明確にしようとするその方向性は、現在の地方交付税制度の原型となっています。納税者と税務署の間の紛争を調整する「協議団」制度(後の国税不服申立制度)も、この勧告を受けて整備されました。
現代の税制に最も深く根ざしているのが「青色申告制度」の導入です。シャウプ勧告は、申告納税制度を機能させるには納税者自身が正確な帳簿をつけることが不可欠だと指摘しました。この考え方に基づき1950年に創設された青色申告制度は、現在でも法人の大部分と個人事業者の過半数が利用する制度として定着しています。
勧告の全項目がそのまま実現したわけではありません。富裕税は財産評価の困難さなどから1953年に廃止され、有価証券の譲渡益課税も見直されました。それでも所得税中心主義・申告納税制度・青色申告という三つの柱は現行税制にそのまま生き続けており、75年以上が経過した今日でもシャウプ勧告は「戦後日本の税制の礎」と位置づけられています。
9月15日の他の記念日
9月15日のカレンダー情報
9月の二十四節気・雑節
- 白露(はくろ) 9月7日(月)
- 秋分(しゅうぶん) 9月23日(水)
- 秋の彼岸(ひがん)入り 9月20日(日)
- 二百十日(にひゃくとおか) 9月1日(火)
- 二百二十日(にひゃくはつか) 9月11日(金)
- 秋の社日(しゃにち) 9月23日(水)