海王星の日 (記念日 9月23日)
- 発見日
- 1846年9月23日
- 発見者
- ヨハン・ガレ(ドイツ・ベルリン天文台)
- 軌道予言者
- ルヴェリエ(仏)とアダムズ(英)
- 太陽系内の順番
- 太陽から8番目(最も遠い惑星)
- 直径
- 約49,528km(地球の約3.88倍)
- 探査機接近
- 1989年、NASAボイジャー2号が最接近
「計算によって発見された惑星」として天文学史に名を刻む海王星。その発見をめぐっては、フランスとイギリスの科学者が同時期に同じ結論へたどり着いており、科学的業績の優先権をめぐる国際的な論争に発展したことでも知られています。
きっかけは1781年に発見された天王星でした。精密な観測を重ねるほど、その軌道がニュートンの天体力学から微妙にずれていることが明らかになっていきます。科学者たちは「さらに外側に未知の惑星が存在し、重力で天王星を引っ張っているのではないか」と考え始めました。フランスの天文学者ユルバン・ルヴェリエは膨大な計算を行い、1846年にその惑星の位置を予言。その計算結果を受け取ったドイツ・ベルリン天文台のヨハン・ガレが、1846年9月23日の夜に望遠鏡を向けると、予言通りの位置に天体を見つけました。これが海王星の発見の瞬間です。
一方、イギリスのジョン・アダムズも独自の計算で同じ場所を突き止めていましたが、当時の英国の天文学者たちに観測を求めたものの、すぐには取り合ってもらえませんでした。発見の報が広まると「アダムズの方が先に計算していた」という主張が浮上し、英仏間で発見の優先権をめぐる論争が起きました。現在では、ガレ・ルヴェリエ・アダムズの3人全員が発見者として認められています。
海王星(Neptune)という名称は、ローマ神話の海神「ネプトゥーヌス」にちなんでいます。青みがかった外観が海を連想させることも、この名にふさわしいといえるでしょう。太陽系で最も外側にある8番目の惑星で、直径は約49,528km(地球の約3.88倍)。表面温度は約マイナス223℃(約50K)と極めて低く、大気は水素約80%・ヘリウム約19%・メタン約1.5%で構成されています。ただし中心部は約5,400K(約5,127℃)に達すると考えられており、内部に巨大なエネルギーを秘めた「氷惑星」でもあります。
1989年にはNASAの探査機ボイジャー2号が海王星に最接近し、時速2,000kmを超える猛烈な嵐「大暗斑」や、現在確認されている16個の衛星のうち最大の「トリトン」の詳細な姿を初めて人類に伝えました。地球から約45億kmも離れたこの惑星に、人類の探査機が肉薄したのはこのときが唯一の機会です。9月23日という日付は、計算という「頭脳の力」が宇宙の謎を解き明かした瞬間として、今も記憶されています。
9月23日の他の記念日
9月23日のカレンダー情報
9月の二十四節気・雑節
- 白露(はくろ) 9月7日(月)
- 秋分(しゅうぶん) 9月23日(水)
- 秋の彼岸(ひがん)入り 9月20日(日)
- 二百十日(にひゃくとおか) 9月1日(火)
- 二百二十日(にひゃくはつか) 9月11日(金)
- 秋の社日(しゃにち) 9月23日(水)