万年筆の日 (記念日 9月23日)
- 特許取得年月日
- 1809年9月23日
- 特許取得者
- フレデリック・バーソロミュー・フォルシュ(英国)
- 現代万年筆の祖
- ルイス・エドソン・ウォーターマン(米・1883年)
- インク供給の原理
- 毛細管現象(ペン芯の溝を伝う)
- ボールペンへの移行
- 1970年代に公文書へのボールペン使用が解禁
1809年9月23日、イギリスの発明家フレデリック・バーソロミュー・フォルシュは、金属製の軸内にインクを貯蔵し、バルブの開閉でペン先にインクを送り出す筆記具の特許を取得しました。これが「万年筆の日」の起源です。当時の筆記具といえば羽根ペンが主流で、都度インクにつけながら書く必要がありました。フォルシュの発明は「インクを持ち歩く」という発想の転換であり、筆記具の歴史において画期的な一歩でした。万年筆はその後20世紀前半まで、手紙・はがき・公文書などあらゆる文書を書くための実用筆記具として広く普及し、1960年代頃まで筆記の主役であり続けました。しかし量産技術の進歩によってボールペンが急速に普及し、1970年代に公文書へのボールペン使用が認められたことで、万年筆は事務用品としての地位を失っていきました。
しかし現在の万年筆の直接の祖先とされるのは、1883年にアメリカの保険外交員ルイス・エドソン・ウォーターマンが開発した機構です。ウォーターマンは重要な契約の場でインクが漏れて書類を台無しにした経験から、毛細管現象を応用した安定したインク供給の仕組みを考案しました。溝の入ったペン芯を伝ってインクが持続的に流れる構造は、この発見に基づいています。インクの保持方式はカートリッジ式と吸入式に大別され、吸入式にもピストン、スポイト、セルフフィリングなど複数の方式があります。
ところが近年、万年筆は高級文具・趣味の道具として再評価されています。書き続けるほどペン先が持ち主の筆圧や書き癖に馴染んでいく経年変化は、ボールペンにはない独特の特性です。インクの色を自由に選んで楽しめる点も人気の理由のひとつで、現在では数十色以上のインクが各メーカーから販売されています。万年筆の日は、デジタル時代に手書きの価値を改めて問い直す機会にもなっています。
9月23日の他の記念日
9月23日のカレンダー情報
9月の二十四節気・雑節
- 白露(はくろ) 9月7日(月)
- 秋分(しゅうぶん) 9月23日(水)
- 秋の彼岸(ひがん)入り 9月20日(日)
- 二百十日(にひゃくとおか) 9月1日(火)
- 二百二十日(にひゃくはつか) 9月11日(金)
- 秋の社日(しゃにち) 9月23日(水)