トレーナーの日 (記念日 10月10日)

トレーナーの日
記念日
10月10日
制定者
ファッションミシマヤ(愛知県)
日付の由来
「ト(10)レーナー」の語呂合わせ、英語の「スウェット(10)」の語呂合わせ、旧・体育の日
「トレーナー」命名者
石津謙介(VANジャケット創業者)※1960年代
「ジャージ」の語源
英国のジャージー島(Jersey Island)産の編み物素材
スウェットがグレーな理由
ウールなど獣毛素材の自然色(グレー)をコットン素材でも踏襲したため

スウェットといえばグレー——なぜそう思い込んでいるのか、考えたことはありますか。もともとスポーツウェアに使われていたのはウールなどの獣毛素材で、加工後に残る自然な色がグレーでした。やがて安価で大量生産できる綿(コットン)が主流になった際、先人たちは獣毛素材の色合いや風合いを手本に生地を仕上げたため、グレーのスウェットという定番が生まれたとされています。流行のうんと前から続く「グレー=スウェット」のイメージには、素材の歴史がそのまま刻み込まれているわけです。

スウェットシャツが誕生したのは1920年代のアメリカです。アメリカンフットボールの選手が練習中に着ていた綿製の長袖シャツが原型とされ、英語の「sweat(汗)」をそのまま名前にしました。日本では「トレーナー」と呼ぶのが一般的ですが、これは和製英語。1960年代、VANジャケットの創業者・石津謙介氏がボクシングのトレーナー(コーチ)がスウェットを着ている姿を見て「トレーナー」と名付けたとも伝わっており、日本独自の呼び名として定着しました。英語圏で「トレーナー(trainer)」と言えば運動靴(スニーカー)のことを指すため、海外では通じません。

「ジャージ」にも面白い由来があります。こちらは英国海峡に浮かぶジャージー島(Jersey)が語源。同島で伝統的に作られた伸縮性のある編み物素材が「ジャージー生地」と呼ばれ、そのままスポーツウェアの名称として広まりました。スウェットが主に裏毛(パイル)のある厚手素材であるのに対し、ジャージは薄手で伸縮性が高く、速乾性に優れています。同じ「スポーツウェア」でも素材と用途はまったく異なります。

10月10日は「トレーナーの日」。愛知県のファッションメーカー・ファッションミシマヤが制定した記念日です。日付には二つの理由があります。ひとつは制定当時の10月10日が「体育の日」であったこと。もうひとつは「ト(10)レーナー」という語呂合わせと、英語の「スウェット(sweat=10)」を10と読む遊び心です。スポーツウェアとしてのトレーナーをより多くの人に知ってもらい、PRすることが目的とされています。

トレーナーは今や純粋なスポーツウェアの枠を超え、日常着・ストリートファッションの定番になりました。グレーの定番色も、ヴィンテージ感やシンプルさを好む現代のトレンドとぴったり合い、改めて注目されています。何気なく羽織る一枚の背景に、獣毛時代から続く素材の歴史と、大西洋の島の名前が隠れているとしたら、少しだけ着替えるのが楽しくなるかもしれません。

10月10日の他の記念日

10月10日のカレンダー情報

六曜 先勝
吉日 母倉日、巳の日
月齢 29.0

10月の二十四節気・雑節

  • 寒露(かんろ) 10月8日(木)
  • 霜降(そうこう) 10月23日(金)
  • 秋の土用(どよう) 10月20日(火)