世界血栓症デー (記念日 10月13日)

世界血栓症デー
制定年
2014年(平成26年)
制定者
一般社団法人・日本血栓止血学会
日付の由来
ウィルヒョウの誕生日(1821年10月13日)
ウィルヒョウの三徴
血流停滞・血管内皮障害・血液凝固能亢進
英語表記
World Thrombosis Day
認定
一般社団法人・日本記念日協会

血液の中に生じた血の塊「血栓」が血管を塞ぎ、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす——血栓症は、世界で毎年数百万人が命を落とす沈黙の脅威です。この疾患への認識を世界規模で高めるため、国際血栓止血学会が2014年(平成26年)に定めたのが「世界血栓症デー」であり、日本では一般社団法人・日本血栓止血学会がこれに呼応して同年に制定。日本記念日協会にも認定・登録されています。英語表記は「World Thrombosis Day」。

10月13日という日付には、明確な由来があります。19世紀ドイツの病理学者ルドルフ・ウィルヒョウ(Rudolf Virchow、1821〜1902年)の誕生日です。ウィルヒョウは1856年に、血栓が形成される三大要因として「血流の停滞」「血管内皮の障害」「血液凝固能の亢進」を提唱しました。この「ウィルヒョウの三徴」は、160年以上が経つ現在も血栓症研究の基盤として世界中の医療現場で参照されています。

血栓症は、動脈と静脈のどちらにも生じます。動脈血栓は、動脈硬化によって血管内壁が傷つき、そこに血小板が集まって塊を作るのが典型的な経路です。心筋梗塞や脳梗塞の多くがこのタイプにあたります。静脈血栓は、長時間の安静・手術後・脱水などで血流が滞ることで生じやすく、下肢の深部静脈に血栓ができる「深部静脈血栓症(DVT)」が代表例です。DVTの血栓が剥がれて肺に流れると「肺塞栓症」となり、急激な呼吸困難や突然死につながることがあります。飛行機のエコノミークラスで多く報告されることから「エコノミークラス症候群」とも呼ばれています。

血栓症の危険因子には、高血圧・糖尿病・脂質異常症・肥満・喫煙・加齢などがあります。加えて、長期臥床・がん・経口避妊薬の使用・妊娠・遺伝的な凝固異常なども発症リスクを高めます。予防の基本は、適度な運動や十分な水分補給により血流を維持すること、禁煙、そして生活習慣病のコントロールです。長時間の移動中はこまめに足首を動かす、着圧ストッキングを使用するといった対策も有効とされています。

治療には、血液を固まりにくくする抗凝固薬(ワルファリン・DOACなど)や血栓を溶かす血栓溶解療法、外科的な血栓除去などが用いられます。世界血栓症デーは、こうした血栓症の原因・症状・予防法・治療選択肢についての正確な情報を広め、一人でも多くの人が適切な医療にアクセスできるよう啓発を続ける日です。

10月13日のカレンダー情報

六曜 大安
吉日 神吉日、大明日
月齢 2.5

10月の二十四節気・雑節

  • 寒露(かんろ) 10月8日(木)
  • 霜降(そうこう) 10月23日(金)
  • 秋の土用(どよう) 10月20日(火)