ぞうりの日 (記念日 10月15日)
- 制定団体
- 草履興業組合
- 日付の由来
- 七五三・正月など草履を履く行事が多い時期
- 素材(伝統)
- 藁・竹皮・藺草(いぐさ)
- 素材(現代)
- コルク・ゴム・ウレタン・ビニールなど
- 礼装用の特徴
- 畳表+正絹鼻緒。着物の格に合わせて選ぶ
七五三の晴れ着に合わせた草履、正月に振袖を着て履く草履——日本の節目を彩る行事の多くに、草履は欠かせない存在です。草履興業組合がこの記念日を10月15日に定めたのは、こうした行事が集中する時期を前に草履への関心を高めてほしいという思いからで、草履の歴史は平安時代にはすでに庶民の履物として広まっていました。もともとは藁(わら)や竹皮、藺草(いぐさ)を編んだシンプルな作りで「藁草履」とも呼ばれます。江戸時代に入ると履き心地やデザインへの工夫が加わり、コルクや革を底材に用いたものや、鼻緒に凝った意匠を施した品も登場。庶民から武士、上流階級まで、身分やTPOに合わせた草履が作られ、履物文化が多様に花開いた時代でした。
現代の草履は、ビニールやゴム、ウレタンといった素材も取り入れられ、耐久性と扱いやすさが大きく向上しています。一方で、伝統的な畳表(たたみおもて)に正絹の鼻緒を組み合わせた礼装用草履は、着物の格に合わせて選ぶ「着付けの作法」として今も受け継がれています。草履の高さや素材が着物の格を左右するという細やかな美意識は、日本の装い文化の奥深さを示しています。
七五三では、三歳の「髪置き」に合わせた小さな草履が子どもの晴れ姿を引き立て、七歳になると初めて大人と同じ作りの草履を履く習わしがあります。正月には振袖や訪問着に合わせた白や金の草履が用意され、新年の装いに改まった趣を添えます。草履を履くという行為そのものが、特別な日への気持ちの切り替えを促す役割を担っているともいえます。
洋靴が日常を占める現代においても、成人式・結婚式・卒業式といった節目に草履を選ぶ人は多く、その需要は根強く続いています。草履興業組合がこの記念日を通じて伝えたいのは、日常から遠ざかったように見えても、日本人の暮らしの大切な場面に草履が寄り添い続けているという事実です。
10月15日の他の記念日
10月15日のカレンダー情報
10月の二十四節気・雑節
- 寒露(かんろ) 10月8日(木)
- 霜降(そうこう) 10月23日(金)
- 秋の土用(どよう) 10月20日(火)