すき焼き通の日 (記念日 10月15日)
- 制定年
- 2008年(平成20年)
- 記念日の日付
- 10月15日
- 制定者
- すきや連
- きっかけとなった書籍
- 『すき焼き通』向笠千恵子著・平凡社新書
- 牛鍋ブームの起点
- 明治5年(1872年)明治天皇の牛肉試食
明治時代、文明開化の波とともに日本人の食卓に牛肉が登場しました。それまで仏教の戒律などを背景に肉食を忌避してきた日本人でしたが、1872年(明治5年)に明治天皇が牛肉を試食されたことを機に、肉食は一気に「開化の象徴」として広まっていきます。当時の東京では「牛鍋」と呼ばれる料理が大流行し、醤油と砂糖で味付けした鍋に牛肉と野菜を入れて煮る食べ方が庶民の間にも浸透していきました。この牛鍋こそが、現代のすき焼きの原型です。やがて「すき焼き」という名前とスタイルが確立され、明治から大正、昭和へと受け継がれながら、日本人にとって特別なごちそうの代名詞となっていきました。
すき焼きには関東風と関西風という二つの流儀があります。関東では醤油・みりん・砂糖・酒を合わせた「割り下」をあらかじめ鍋に入れ、その中で肉と野菜を一緒に煮ていきます。味が均一に決まるため、家庭でも作りやすいスタイルです。一方、関西では牛脂を引いた鉄鍋で肉をまず焼き、砂糖・酒・醤油をじかに振りかけて調味するのが基本で、「焼く」感覚に近い調理法です。具材の投入タイミングや食べ方にも地域の個性が出て、同じ「すき焼き」でも食べ比べると別の料理のように感じられることもあります。2008年(平成20年)10月15日、食文化研究家の向笠千恵子氏が著した『すき焼き通』(平凡社新書)が刊行されました。全国の老舗すき焼き店をたずね、銘柄牛の個性から調理法の流儀まで、すき焼きの食文化を掘り下げた一冊です。この本の刊行をきっかけに、すき焼き店と愛好家が集まって「すきや連」が結成され、刊行日の10月15日を「すき焼き通の日」として制定しました。日本記念日協会にも認定・登録されており、毎年この日にすき焼きの魅力が改めて発信されています。
10月15日の他の記念日
10月15日のカレンダー情報
10月の二十四節気・雑節
- 寒露(かんろ) 10月8日(木)
- 霜降(そうこう) 10月23日(金)
- 秋の土用(どよう) 10月20日(火)