貧困撲滅のための国際デー (記念日 10月17日)

貧困撲滅のための国際デー
制定年
1992年(国連総会決議47/196)
制定者
国連総会
提案団体
国際運動ATD第4世界
発案者
ヨゼフ・レシンスキ(フランスの活動家)
起源
1987年10月17日 パリ・シャイヨー宮の集会
英語表記
International Day for the Eradication of Poverty

1987年(昭和62年)10月17日、フランス・パリのシャイヨー宮にある人権広場に10万人が集まりました。貧困・飢え・暴力・恐怖の犠牲者に敬意を表するために開かれたこの集会を呼びかけたのは、NGO「国際運動ATD第4世界」を創設したフランスの活動家ヨゼフ・レシンスキです。彼はかつて自身も極貧の中で生き、その経験から生涯を貧困問題の解決に捧げた人物でした。

この日を記念し、多くの国々がすでに10月17日を「極貧に打ち克つための世界デー」として定めていました。「国際運動ATD第4世界」はこうした動きを背景に、10月17日を国連の国際デーとして正式に制定するよう働きかけます。その結果、1992年(平成4年)12月22日の国連総会において「貧困撲滅のための国際デー」(International Day for the Eradication of Poverty)が制定されました。

1996年(平成8年)には国連が「貧困撲滅のための国際年」(International Year for the Eradication of Poverty)を設定し、国際社会全体で貧困問題への関心を高める取り組みが加速しました。国連はさらに1997年から2006年を「貧困撲滅のための第1次国連十年」と位置づけ、継続的な施策を推進してきました。毎年この日を中心に、国連事務総長からメッセージが発信されています。

この記念日は単に貧困の数字を問題にするのではなく、貧困状態に置かれた人々の人権と尊厳を尊重することを世界に呼びかける日です。ATD第4世界が訴えてきたのは、最も困難な状況に置かれた人々こそ社会の主体として尊重されるべきだという理念です。シャイヨー宮に刻まれた石板には「いかなる場所においても極貧が続く限り、人権は完全には尊重されない」という言葉が刻まれており、この日の精神を端的に示しています。現在も世界では数億人が極度の貧困状態に置かれており、国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の「目標1:貧困をなくそう」とも深く結びついています。10月17日は、そうした現実を見つめ直し、すべての人が尊厳をもって生きられる社会を考える機会となっています。

10月17日のカレンダー情報

六曜 先負
吉日 天恩日
月齢 6.5

10月の二十四節気・雑節

  • 寒露(かんろ) 10月8日(木)
  • 霜降(そうこう) 10月23日(金)
  • 秋の土用(どよう) 10月20日(火)