伊勢の神棚の日 (記念日 10月19日)
- 制定年
- 2016年(平成28年)
- 制定者
- 株式会社宮忠(三重県伊勢市)
- 認定日
- 1994年(平成6年)10月19日
- 建築様式
- 唯一神明造(伊勢神宮固有の様式)
- 工芸品認定
- 三重県指定伝統工芸品
- 登録機関
- 一般社団法人・日本記念日協会
伊勢神宮の本殿に用いられる建築様式「唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)」をそのまま模した神棚が、三重県の伝統工芸品として認定されています。切妻造・平入・高床式という特徴を持ち、装飾を極力排した潔い造形は日本の神社建築の原点とされています。この様式を忠実に再現した「伊勢の神殿」が1994年(平成6年)10月19日に三重県指定伝統工芸品として認定されました。「伊勢の神棚の日」はその認定日に由来します。記念日を制定したのは、三重県伊勢市で神棚・神具の製造販売を手がける株式会社宮忠です。創業80年余の歴史を持つ同社は、伊勢神宮外宮の前でその技術を受け継いできました。職人は「宮師(みやし)」と呼ばれ、木曽ヒノキと葦簀(よしず)葺き屋根を用いた神棚を一点ずつ丁寧に仕上げます。なお、伊勢神宮では20年ごとに社殿を建て替える式年遷宮が行われますが、神棚も定期的に新しくする習わしがあり、その背景にある「常若(とこわか)」の精神が受け継がれています。機械化が進む現代においても、宮師の手仕事による神棚は変わらず伊勢から全国へと届けられています。
そもそも神棚は、伊勢神宮や氏神、崇敬する神社のお神札(ふだ)を祀るための場所です。家庭や職場に小さな神域を設けることで、日々の暮らしの中に神への敬意を保つという日本古来の習慣が背景にあります。伊勢神宮のお神札「神宮大麻」を納める神棚が唯一神明造を模した造りであることには、神宮との精神的なつながりを家庭に引き込む意味合いがあります。神棚という小さな建築物に伊勢の技と信仰が凝縮されている——10月19日は、宮師の手を経て伊勢神宮の様式が家庭へと受け継がれるその長い連鎖を、改めて思い起こすきっかけになる日です。記念日は2016年(平成28年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。
10月19日の他の記念日
10月19日のカレンダー情報
10月の二十四節気・雑節
- 寒露(かんろ) 10月8日(木)
- 霜降(そうこう) 10月23日(金)
- 秋の土用(どよう) 10月20日(火)