ソフト化の日 (記念日 10月20日)
- 制定年
- 1989年(平成元年)
- 制定者
- ソフト化経済センター
- 日付の由来
- 「ソ(10)フ(2)ト(10)」の語呂合わせ
- 関連刊行物
- ソフト化白書(1990年刊行)
- 趣旨
- 柔軟な発想で従来と異なることを試みる日
バブル景気が本格化した1989年(平成元年)、日本の経済思想に「ソフト化」という概念が広く浸透しつつありました。モノを大量に生産・消費することから、知識・情報・サービスへと価値の重心を移す動き——その流れを社会全体に根付かせようとして、ソフト化経済センターが制定したのが「ソフト化の日」です。日付は「ソ(10)フ(2)ト(10)」の語呂合わせによって10月20日に定められました。
ソフト化経済センターは、1980年代後半から「経済のソフト化・サービス化」を研究・発信してきたシンクタンク的組織です。1990年には『ソフト化白書』を刊行し、当時の経済動向を「貴族化」「グローバル化」「コンバージェンス」「コンビニエンス化」の四つの潮流として分析しました。製造業が中心だった日本経済において、情報・文化・サービスの付加価値に目を向けるよう促したその姿勢は、バブル期の旺盛な消費行動とも呼応していました。記念日の趣旨は、単に経済論を唱えるものではありません。「柔らかな発想で、これまでと違ったことをやってみる」というメッセージを個人レベルにまで落とし込み、固定観念から離れて物事を柔軟に捉え直す機会とすることを呼びかけています。仕事の進め方、人との関わり方、日常の習慣——それらを一度ほぐして見直してみるきっかけとしての日です。
経済のソフト化という考え方は、その後もIT革命やデジタル化の波の中でさらに加速しました。1985年の情報化社会の到来を経て、2000年代以降はソフトウェア産業やコンテンツ産業が国内総生産に占める割合を着実に高めています。いまや「ソフト化」は特定のセンターが旗を振るまでもなく、あらゆる産業・職種に浸透した現実です。
それでも10月20日に立ち止まって考えることには意味があります。デジタルネイティブ世代にとっても、柔軟な発想を意識的に取り戻す日として、この記念日は出発点当時とは違った形で機能し得ます。ソフト化の日は、1989年という時代の空気を封じ込めながら、今なお問いかけています。
10月20日の他の記念日
10月20日のカレンダー情報
10月の二十四節気・雑節
- 寒露(かんろ) 10月8日(木)
- 霜降(そうこう) 10月23日(金)
- 秋の土用(どよう) 10月20日(火)