スウィーテスト・デー (記念日 毎月第3土曜日、10月第3土曜日)
- 発祥地
- アメリカ・オハイオ州クリーブランド
- 初回開催
- 1921年10月8日
- 考案者
- ハーバート・バーチ・キングストン氏(広告会社社長)
- 日付
- 10月の第3土曜日
- 初回配布数
- キャンディ1万箱(孤児院・老人ホームへ)
1921年10月8日、アメリカ・オハイオ州クリーブランドで、8社のキャンディメーカーが集まって配布した1万箱のキャンディ——それがスウィーテスト・デーの始まりです。主導したのは地元の広告会社社長ハーバート・バーチ・キングストン氏。キャンディを売るためではなく、孤児院や老人ホームで暮らす人々への贈り物として企画したことが、この記念日の性格をそのまま表しています。商業的な動機よりも、社会的な思いやりを優先したこの姿勢は、当時のアメリカ社会においても異色の試みでした。
日付は10月の第3土曜日。小さな親切やちょっとした思いやりに感謝を伝える日として、キャンディやグリーティングカードを贈る習慣が生まれました。当時は人気サイレント映画スター、シーダ・バラとアン・ペニントンがクリーブランドの映画館でキャンディを手渡すなど、一種の祭りのような盛り上がりを見せました。その後、口コミでシカゴをはじめ五大湖周辺の都市へと広がっていきます。地域の人々が互いに顔を見合わせ、日常の感謝を素直に言葉と贈り物に変える機会として、着実に根付いていきました。
「sweetest」は「sweet(甘い)」の最上級ですが、英語では「優しい」「心地よい」という意味も持ちます。バレンタインデーのように恋人同士だけに限らず、最近会えていない隣人、お世話になった人、病気療養中の友人など、ふだんお礼を言いそびれている相手へ感謝を伝えるのが本来の趣旨です。贈り物はキャンディに限らず、花やカード、小さなプレゼントなど何でも構いません。大切なのは気持ちを形にして届けること——そのシンプルなメッセージが100年以上愛され続けている理由です。
現在もオハイオ、ミシガン、イリノイなど五大湖地域で親しまれています。