国際吃音啓発の日 (記念日 10月22日)
- 世界の吃音人口(推定)
- 約7,000万人(総人口の約1%)
- 生涯経験率
- 5〜10%(多くは成長とともに自然消失)
- 制定年
- 1998年(平成10年)
- シンボルカラー
- 緑(グリーンリボン)
- 啓発期間
- 毎年10月1日〜22日
- 主催団体
- ヨーロッパ吃音協会連合・国際流暢性協会・国際吃音協会の3団体
世界には約7,000万人、総人口の約1%が吃音を抱えているとされています。子どもの頃に経験する割合は5〜10%に上りますが、多くは成長とともに自然に消失します。成人後も続く場合があり、日常会話に困難を感じる人は少なくありません。
吃音(きつおん)とは、言葉を繰り返したり(「あ、あ、ありがとう」)、引き伸ばしたり、言葉が出てこなくなったりする非流暢な発話の状態を指します。原因については長らく心理的要因が強調されてきましたが、近年の研究では脳の神経回路や構造の違いが関与する神経発達的な問題であることが明らかになってきました。ドーパミン系の神経伝達物質の活動変化なども指摘されており、「緊張しているから」「意志が弱いから」といった見方は科学的に否定されています。
歴史的な著名人にも吃音を持つ人物は多く、古代ギリシャの雄弁家デモステネスは口に小石を含んで練習したという逸話が伝わります。近代では英国のジョージ6世やアメリカ第46代大統領のジョー・バイデンが知られており、バイデン氏は幼少期から吃音と向き合い続けてきたことを公言しています。俳優のブルース・ウィリスや歌手のエド・シーランも吃音の経験者として知られています。
毎年10月22日は「国際吃音啓発の日(ISAD)」です。1998年に国際吃音者連盟・国際流暢性学会などが制定しました。緑色のリボンがシンボルとなっており、この日に向けて10月1日から22日まで、言語病理学者や当事者・支援者によるオンライン会議や講演会が世界各地で開催されます。日本でも当事者団体が啓発イベントを行い、吃音への正しい理解を広める取り組みが続いています。
吃音のある人が最も困難を感じるのは、症状そのものより周囲の反応であることが多いとされています。「ゆっくり話して」「落ち着いて」といった言葉も、当事者にとってはプレッシャーになりえます。相手の言葉を最後まで待つ、話を遮らないといった配慮が、日常的なサポートの第一歩です。
10月22日の他の記念日
10月22日のカレンダー情報
10月の二十四節気・雑節
- 寒露(かんろ) 10月8日(木)
- 霜降(そうこう) 10月23日(金)
- 秋の土用(どよう) 10月20日(火)