津軽弁の日 (記念日 10月23日)

津軽弁の日
制定年
1988年(昭和63年)
制定者
津軽弁の日やるべし会(伊奈かっぺいら)
由来
詩人・高木恭造の命日(1987年10月23日)
高木恭造
1903〜1987年。眼科医・方言詩人。代表作『まるめろ』
方言分類
東北方言(北奥羽方言)。青森県津軽地方

「どさ」「ゆさ」——たった二語でひとつの会話が成立します。「どこへ行くの?」「風呂に行くんだよ」というやりとりを、津軽弁はここまで圧縮してしまいます。10月23日は、この独特の言語感覚を誇る津軽弁を讃える「津軽弁の日」です。

記念日の由来は、ひとりの詩人の命日にあります。高木恭造(1903〜1987年)は青森県出身の眼科医であり、同時に津軽弁による方言詩を確立した詩人でした。代表詩集『まるめろ』は英訳されてカナダの文芸誌「マラハット・レビュー」にも掲載されるなど、国際的な評価も受けています。彼が1987年10月23日に亡くなったその日付を記念として、マルチタレント・伊奈かっぺいらが中心となって「津軽弁の日やるべし会」を結成し、翌1988年(昭和63年)に制定しました。

津軽弁は青森県津軽地方で話される東北方言(北奥羽方言)のひとつです。その特徴は圧倒的な「縮約」にあります。母音が融合してai・oeなどの連母音が一音に短縮され、長い文節がそのまま単音節に近い語に収まります。また、母音の「い」と「う」は中舌母音として発音されるなど、標準語話者には聞き取りが難しい音韻体系を持っています。かつては日本で最も聞き取りにくい方言のひとつとも言われてきました。

伊奈かっぺいは弘前市出身のタレント・詩人で、青森放送(RAB)のDJやラジオパーソナリティとして活動した後、全国区でも知られる存在になりました。津軽弁を笑いと文化の両面から発信し続けており、「津軽弁の日」制定はその活動の延長線上にあります。毎年この日には津軽弁による弁論大会などが開催され、方言を次世代に伝える場となっています。なお、津軽弁の影響は津軽海峡を越えて北海道の松前郡にまで及んでおり、移住の歴史とともに海を渡った言葉でもあります。

10月23日のカレンダー情報

六曜 先負
吉日 一粒万倍日、神吉日、大明日、母倉日
月齢 12.5

10月の二十四節気・雑節

  • 寒露(かんろ) 10月8日(木)
  • 霜降(そうこう) 10月23日(金)
  • 秋の土用(どよう) 10月20日(火)