産業観光の日 (記念日 10月25日)
- 記念日制定
- 名古屋商工会議所文化委員会
- 契機となったイベント
- 2001年10月25〜26日「産業観光サミットIN愛知・名古屋」
- 産業観光週間
- 10月25日を含む1週間
- 代表的施設
- トヨタ産業技術記念館(1994年開館、名古屋市西区)
トヨタ自動車の工場、ノリタケの陶磁器製造ライン、江戸時代から続く有松絞りの工房——名古屋・愛知には、ものづくりの現場そのものを観光資源とした施設が数多く存在します。こうした「産業観光」という概念を日本で先駆けて提唱し、全国へ広げた中心地が名古屋でした。その歩みを記念して制定されたのが、10月25日の「産業観光の日」です。産業観光とは、歴史的・文化的な価値を持つ産業遺産や工場、工房、企業博物館などをめぐり、ものづくりの技術・歴史・精神に直接触れる観光の形態を指します。単なる工場見学にとどまらず、地域の産業文化を体験する観光として位置づけられており、名古屋商工会議所文化委員会がこの概念を積極的に推進し、行政や地域の企業・施設と連携しながら全国への普及に取り組んできました。
2001年(平成13年)10月25日、名古屋市においてトヨタ産業技術記念館を会場に「名古屋市産業技術記念会」が開催されました。翌26日には「産業観光サミットIN愛知・名古屋」が行われ、全国から行政関係者や産業観光推進者が集い、産業観光のあり方と可能性について議論が交わされました。この2日間の開催を記念し、10月25日が「産業観光の日」として定められました。また、この日を起点とする1週間は「産業観光週間」とされ、各地の施設でイベントや特別公開が実施されます。
名古屋・愛知が産業観光の発信地となった背景には、この地域のものづくりの歴史の厚みがあります。江戸時代には尾張徳川家の城下町として陶磁器・繊維・漆器産業が栄え、明治以降は紡績・鉄道車両・航空機製造へと産業が発展しました。20世紀には世界的な自動車産業の一大拠点となり、トヨタ自動車グループの企業博物館や記念館が集積しています。トヨタ産業技術記念館(西区)は1994年に開館し、自動織機から自動車にいたる産業技術の変遷を実物機械で体感できる施設として国内外から注目を集めています。
産業観光という概念はその後、全国各地の自治体や商工会議所にも広がり、北九州市の官営八幡製鐵所関連施設や富岡製糸場(群馬県)、小樽運河周辺の倉庫群など、各地域のものづくり遺産が観光資源として注目されるきっかけにもなりました。2015年には明治日本の産業革命遺産がユネスコ世界文化遺産に登録され、産業遺産への関心はさらに高まっています。名古屋商工会議所は現在も「ナゴヤ産業観光NAVI」を運営し、地域の産業観光情報を発信し続けています。
10月25日のカレンダー情報
10月の二十四節気・雑節
- 寒露(かんろ) 10月8日(木)
- 霜降(そうこう) 10月23日(金)
- 秋の土用(どよう) 10月20日(火)