リクエストの日 (記念日 10月25日)

リクエストの日
世界初の番組
1936年3月14日、ベルリンのドイツ放送で開始
きっかけ
1935年クリスマスの夜、生演奏放送中にリスナーから希望曲の電話
日本初の電リク番組
1952年12月24日、ラジオ神戸(現:ラジオ関西)のクリスマス特番
初回の反響
放送当日だけでリクエスト電話が2000件殺到
現在の主流
メール・ファックス・Webフォームによるリクエストが主流

1935年のクリスマスの夜、ベルリンのドイツ放送のスタジオに一本の電話が入った。生演奏番組の放送中に、リスナーが「あの曲を演奏してほしい」と希望を伝えてきたのだ。この出来事をきっかけに、翌1936年3月14日、世界初のラジオリクエスト番組が誕生した。リスナーが番組の内容を動かすという、それまでにない双方向の試みは瞬く間に人気を集め、ラジオ放送の歴史に新たなページを刻んだ。

リクエスト番組とは、リスナーがメール・ファックス・ハガキ・電話などを通じて聴きたい曲を伝え、放送局がその楽曲を流す音楽番組の形式です。一方的に情報を届けるだけでなく、リスナーが「参加できる」という感覚がこの形式の最大の魅力でした。放送局側にとっても、リスナーの趣味嗜好を直接把握できる貴重な手段となりました。

日本では当初、ハガキによるリクエストが主流でした。しかしリアルタイム性という点で、電話によるリクエスト(電リク)がハガキを大きく上回りました。日本で電話リクエスト番組が初めて実施されたのは1952年(昭和27年)12月24日のこと。ラジオ神戸(現:ラジオ関西)がクリスマスの特別番組として企画し、当日だけで2000件もの電話が殺到しました。この反響の大きさは放送関係者を驚かせ、その後、各局が競うように電リク番組を放送していきました。

電リク番組の全盛期には、人気曲のリクエストをめぐってリスナーが電話をかけ続けるという光景が日常的に見られました。番組によっては回線が繋がらないほどの競争となり、その熱気はそのままラジオ文化の活況を示していました。パーソナリティとリスナーのやりとりも番組の魅力のひとつで、葉書や手紙を読み上げるコーナーとともに、深夜ラジオの人気を支えた重要な要素でした。

21世紀に入ると、電話受付オペレーターの人件費削減などを理由に、電リク番組は徐々に姿を消していきました。代わりに普及したのがメール・ファックス・Webフォームを使ったリクエスト方式で、リアルタイム性こそ薄れたものの、より手軽に参加できる形へと移行しました。さらにストリーミングサービスが音楽消費の中心となった現代では、ラジオリクエスト番組そのものの形態も変容しつつあります。

それでも、リスナーが届けた一通のメッセージが電波に乗る瞬間の喜びは、時代を問わず変わりません。クリスマスの夜にベルリンから鳴り響いた一本の電話が生み出したこの仕組みは、放送と聴衆の関係をいまも根本から問い続けています。

10月25日のカレンダー情報

六曜 大安
吉日 神吉日、大明日
月齢 14.5

10月の二十四節気・雑節

  • 寒露(かんろ) 10月8日(木)
  • 霜降(そうこう) 10月23日(金)
  • 秋の土用(どよう) 10月20日(火)