弾性ストッキングの日 (記念日 10月26日)
- 制定者
- 日本静脈学会 弾性ストッキング・コンダクター養成委員会
- 日付の由来
- 1848年10月26日、ウイリアム・ブラウン氏がイギリスで弾性ストッキングの特許を取得
- 医療分類
- 医療機器(圧迫療法)
- 主な適応
- 深部静脈血栓症の予防・治療、下肢静脈瘤、リンパ浮腫
- 圧迫圧の目安
- 予防用:20〜30mmHg/治療用:30〜40mmHg/重症例:40mmHg以上
- 着用タイミング
- 朝、起床前(むくみが出る前)に装着するのが基本
長時間のフライトや入院、デスクワーク中に足の静脈で血が固まり、肺へ飛んで命に関わる「肺塞栓症」を引き起こす深部静脈血栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)。その予防と治療の最前線で使われる医療機器が「弾性ストッキング」です。10月26日は、日本静脈学会 弾性ストッキング・コンダクター養成委員会が制定した「弾性ストッキングの日」。1848年のこの日、イギリス人のウイリアム・ブラウン氏が弾性ストッキングの特許をイギリスで取得したことが由来となっています。
弾性ストッキングとは、足首から太ももにかけて段階的な圧力(段階圧迫)をかけることで静脈の血流を心臓へ押し戻す医療機器です。通常のストッキングや着圧ソックスと異なり、足首の圧迫圧が最も高く、ふくらはぎ・太ももに向かうにつれて圧力が弱まる設計になっています。この圧力勾配が静脈をポンプのように機能させ、血液のうっ滞を防ぎます。
適応となる疾患は幅広く、深部静脈血栓症の予防・治療、下肢静脈瘤、慢性静脈不全、リンパ浮腫などが挙げられます。手術後や長期臥床の患者に対して病院で処方されるほか、長距離フライトや立ち仕事の多い職場でも予防目的で着用されます。圧迫圧は症状に応じて段階があり、軽度のむくみ予防には20〜30mmHg程度、下肢静脈瘤の治療には30〜40mmHg、リンパ浮腫などの重症例では40mmHg以上が用いられます。医師の指示なく高圧のものを選ぶと皮膚障害を招くこともあるため、目的に合った製品選びが重要です。
着用のタイミングにもコツがあります。むくみが出る前、つまり朝目覚めてベッドから起き上がる前に装着するのが基本です。重力で血液が足に溜まり始める前に圧迫をかけることで、1日を通して効果が持続します。夜間就寝時は横になることで血液が自然に還流するため、基本的には脱いで休みます。正しく着脱するには専用のスリッパ型補助器具を使うと、生地の傷みを防ぎながらスムーズに装着できます。「弾性ストッキングの日」が制定された背景には、この医療機器がまだ一般にあまり知られていないという現状があります。静脈血栓症は自覚症状が乏しく、気づかぬうちに進行することが多い疾患です。長時間の移動や術後の安静が続く場面では、弾性ストッキングを取り入れることが血栓予防の有効な手段になります。かかりつけ医や専門医に相談しながら、日常生活の中で賢く活用することが、静脈の健康を守る第一歩となるでしょう。
10月26日の他の記念日
10月26日のカレンダー情報
10月の二十四節気・雑節
- 寒露(かんろ) 10月8日(木)
- 霜降(そうこう) 10月23日(金)
- 秋の土用(どよう) 10月20日(火)